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2004/07/18

岡田民主代表と中曽根大勲位の顔合わせ

 今朝(04/7/18)のフジテレビ「報道2001」は、岡田克也民主党代表対中曽根大勲位の対決で、なかなか見応えがあった。中曽根は、いずれ首相になりうる器と見て岡田に忠言しているように見えた。鳩山由紀夫や菅直人だったら、このような対応はなかったのではないか。そういう意味では、いずれ日本の将来を任せるにたる頼もしい存在と見ているように思えた。

 岡田がこれからの政策の重点を言うと、どうするこうするという政治手法ではなく、国家像を論じなさいと諭していた。そのあたりに両者の政治姿勢の違いは歴然としているように思える。中曽根は「国」から出発してそこから政治が展開するという発想。岡田は「国民」があって、それが当面している問題を解決するのが政治という発想。

 岡田は、一般の人々と政治家との間に今ひどく距離ができてしまっている。人々の側に立って問題を見て、解決していくことで政治への信頼を回復するのが第一だ、とする。中曽根は、あるべき国家観に立って憲法と教育基本法を改正していくことが大事とする。

 岡田は自由と公正を基本にするとし、特に公正という面で、今、教育の機会平等が豊かな人と貧しい人、都市部と地方とで格差ができすぎている。それを制度的に是正していくことが、教育基本法の改正などより大事と主張すると、そういう細かい技術的なことより基本的な考え方が大事と中曽根。

 保守イデオロギーから政治を見ていくか、人々の問題から政治課題を拾い上げ解決を図っていくか、という二つの流れは、アメリカでいえば共和党対民主党という対立軸として、普遍的なものだ。左翼イデオロギーが消え失せた今、日本では上記の二つの流れは、自民・民主二つの党の間にまだら模様で分散している。ほんとうは政界再編で、そのあたりが整理されると良いと思うのだが、岡田は、再編を待つ時間的ゆとりはない、今の民主党で十分に日本の政治の改革が担えると、自信を示していた。このところこの人の話を聞くごとに頼もしく感じてきたが、今日も控えめながら、中曽根に一歩も譲らぬ存在感を示していた。今後を期待したい。

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コメント

「保守イデオロギーから政治を見ていくか、人々の問題から政治課題を拾い上げ解決を図っていくか、という二つの流れは、アメリカでいえば共和党対民主党という対立軸[…]日本では上記の二つの流れは、自民・民主二つの党の間にまだら模様で分散している。」
 本当にそうですね。上記引用以外でも、ことごとくおっしゃる通りだと思います。その後、サンプロにも岡田氏出演していましたが、伊藤あいじからのエール、「自由経済を守り、社会保障を手厚くする」などのコンセプトは、との問いかけに、やはり踏み込めず、「自由と公正」でややあいまいに答えざるをえない岡田さんの苦しさに、背景にある党内事情が見え隠れしました。民主党に投票したひとの多くは、経済的には小さな政府、政治的には大きな政府、または若干ヨーロッパの社会民主主義的な方向に期待しているひとも少なくないのかなと思ったのですが。

投稿: H | 2004/07/18 15:52

「教養の道」のH(はら)先生からコメントをいただき、ありがとうございます。民主党は、自民党政治に終わりを宣告することと、官僚主導の政策作りを止めさせることまでは、視野に入っているでしょうが、政権を取ってからの政策に党内がまとまって当たれるか、大いに問題があるでしょうね。何度かの政権交代を経たあとの成熟を、私たちは忍耐して待つ必要があるのではないかと思います。
 先生のブログ「教養の道」の知的レベルの高さには畏敬の念を抱きながら、のぞかせていただいてます。

投稿: アク | 2004/07/18 20:20

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 選挙は既に2週間前の話で、話題としてはいささか新鮮味を失ってしまったが、参議院 [続きを読む]

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