« ブログを始めて一ヶ月 | トップページ | 小沢征爾 in 水戸 »

2004/07/07

宗教体験の脳科学

 人が神を信じ、宗教的な経験をするのには、脳の神経活動に根拠があるのだ、と主張する書籍「脳はいかにして〈神〉を見るか」(アンドリュー・ニューバーグほか著、PHP研究所 03年3月刊)を読んだ。

 著者らは、脳の活動のイメージングを専門とする脳科学者である。宗教的瞑想状態にある脳の血流分布を、SPECT(単光子放出断層撮影法)という先端的な脳造影法を使って調べた。その結果、著者らが「方向定位連合野」と呼ぶ、周りの空間の中での自分位置や方位を意識する部位の活動が著しく低下しているのを見いだした。自己と周りとが溶けて不分明になることが、瞑想時に絶対的一者との合一経験をしていることに対応しているという。

 この発見に基づき、著者らは

『ヒトがスピリチュアリティーを追求せずにいられないのは、生物学的にそのような構造になっているからではないか』

と主張している。このことは、宗教体験が、しょせん脳の神経活動にすぎないということを明らかにしたとも、人が究極的なものを感得する心の窓の存在を明らかにしたとも,両様にとることができる。

 詳しくはHP本館の読書欄に書いてあるので、そちらをごらんいただきたい。

|

« ブログを始めて一ヶ月 | トップページ | 小沢征爾 in 水戸 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36654/920807

この記事へのトラックバック一覧です: 宗教体験の脳科学:

« ブログを始めて一ヶ月 | トップページ | 小沢征爾 in 水戸 »