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2004/09/03

小沢の「岡田いじめ」に注目する

 民主党代表選にあたって、小沢一郎が岡田克也の再選に待ったをかけたのは、この人一流の嫌がらせに見えたが、必ずしもそうではないと考える。これからの憲法改正と安全保障問題についての小沢の見通しは、意外に当たっているのではないか。

 岡田は参院選後アメリカへ行き、「憲法を改正した上で、国連決議のある場合に、日本が海外で武力行使ができるようにすべきだ」という趣旨の講演をして、注目された。小沢は、この岡田発言を問題にしている。彼の意見は「憲法は簡単に変えられない。政権を担当するなら、今の憲法下でどうするのかを当然考えないといけない」というものだ。この意見は筋が通っている。

 小沢は先の見える政治家である。自民党だけでなく、最近は民主党内でも改憲論が勢いを増している。自民と民主が手を握って、今にも憲法改正を政治スケジュールに乗せそうな気配すら感じる。しかし、憲法改正の実現はないだろう。そう小沢は読んでいるようだ。公明党は容易に賛成しないだろう。民主党内でも若手に元気のいい発言が目立つだけで、旧社会党系だって抱えている。自民党の中にすら、護憲意識の強い人々がいる。そんな中で2/3の賛成を得て、改憲の発議ができるか。おそらくむつかしい。「タケシのテレビタックル」に出ているハマコーが、今週の番組で「憲法改正などできはしない」といい、民主の若手などを驚かせていた。政界で最初に憲法改正を言い出したひとりであるのだから。

 一方、小沢は何とか日本も武力による国際貢献はしたい、と考える。その苦肉の策が持論の「国連待機部隊」構想だ。防衛庁内に自衛隊とは別に「国連平和協力隊」を設置し、国連の決議や要請があった場合、海外での武力行使を可能にしよう、という考えである。これは、現行憲法のもと可能か、という問題は当然生じる。産経新聞の政治部次長木村正人が、04/8/31の産経「政治縦断横断」に書いていることによると、内閣法制局は否定的だが、衆院法制局は合憲との解釈を打ち出しているらしい。議員立法ならこの構想を進められるわけだ。

 憲法については、私は、憲法九条は維持すべきだが、時代に合わなくなった部分については、小規模の修正はあっていいと考えている。しかし、それすら難しいだろう、と予想する。変えるなら抜本改正をと主張する人たちにはとうてい同調できない。国際平和維持への貢献をすべきだと考えるが、それは武力行使以外に留めるべきという意見だ。

 それにしても、今回小沢の投じた一石は、単なるジェラシーや若手岡田いじめではなく、まもなく問題になる憲法改正の行方に大きな影響を及ぼすものとして、注目したい。

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コメント

私も若輩ながら、アクさんの意見に共感をもちます。
ただ、トラックバックできるような、BLOGを書かけず、、、
すみません。。いつもすばらしいBLOGに感銘をうけます☆
ありがとうございます。。。

投稿: kgm | 2004/09/04 01:11

KGMさんいつも読んでいただいてありがとう。KGMさんのブログ(サイドバーの「おすすめBLOG」にあり)は画像入りで、いろいろな話題が紹介されていて、とてもいいですよ。私のは私なりにやっているだけ。それぞれでいいのでしょう。そういえば、携帯の手動充電器の紹介を見て、あれは必要だな、と思いました。コメント書けばよかったですね。

投稿: アク | 2004/09/04 09:28

恐れ多いです、、恐縮です。。
私も>私なりにやっているだけ。
でしょうか、、
先日、ある方に続けることが大事です。との
コメントを頂きまして、その言葉を胸に、、、、
無理しないように、がんばります。。。。
ありがとうございます☆

投稿: kgm | 2004/09/05 05:00

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