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2004/10/05

地獄で政治を担当しているのが日本、とのジョーク

 宮本輝の小説「草原の椅子」(新潮文庫)を読んでいる。ヨーロッパではやっている小話(ジョーク)として、こんなのが出ていた。

 この世で善行を積んだために、死後、天国へ行った男が、天国にも地球と同じ国があるのを知った。だが天国は、それぞれの国が役割を担って運営されていて、政治はアメリカが、警察はドイツが、料理やファッションはフランスとイタリアが担当していた。
 日本は? 日本は何を担当しているのかと訊くと、さまざまな分野における「下僕」であったという。
 そこで男は、地獄ではどうなっているかと思い、地獄を見学に行くと、警察はイタリアが、 料理はイギリスとドイツが、政治は日本が担当していたという。

 この種のジョークは、ロシア人を含め、ヨーロッパ人が好むもので、あれこれのバージョンを聞いたことがあるが、これは初耳だ。だいたい日本人に対する評価は、思慮に乏しい勤勉者というイメージが多い。ここでは、天国では下僕、地獄では政治担当となっている。日本が政治を担当したら地獄だ、というのがヨーロッパ人の評価だ。

 宮本輝がこの小説を毎日新聞に連載したのが、1997年12月からである(出版は1999年)。当時アメリカはクリントンだからだろう。天国で政治を担っているのがアメリカだというのは。今だったら、地獄の政治担当がアメリカに代わっているかもしれない。それにしても、日本は国際政治の面で主体性がなく、「下僕」であるというのは当たっているし、金まみれのスキャンダルで政権が交替していた当時の日本に、政治をやらせれば地獄、というのは当たっていただろう。今の小泉政治だと、地獄でも「下僕」なのかもしれない。

 ところで、宮本輝のこの小説を読んでいるのは、近いうちにフンザへの旅に出るから。小説は、心根の優しいゆえに、生きていくのに苦闘している熟年男女3人が、血のつながりがないのに面倒を見ることになった幼児ひとりをつれて、カラコルム山脈の谷間にある秘境フンザに、再生の旅に出る物語。彼らは中国側のタクラマカン砂漠を経て、パミール高原からフンザにはいるが、私らはパキスタンのガンダーラの谷を経て、フンザへ行く。旅の次第は、いつものようにHP本館のほうに書く。パートナーのみやはすでに、準備編を書き始めたので、近日中にアップロードしよう。

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