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2004/11/10

紅葉のカリマバード村とウルタル峰

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(クリックすると拡大した画像を見ることができます)

 前回の「星空のウルタル峰」に対照的な昼のウルタルをお目にかけよう。私たちが滞在した10月中旬も終わり頃、カリマバード村は紅葉真っ盛りだった。細く天に向かって伸び上がっているポプラは黄色に、春その花ゆえに人々を惹きつけるアンズの木は赤に、見事な秋の彩りを見せている。紅葉の間にちらほらと見えている建物のほとんどは、観光施設で、やや目障りであるが、カリマバード村が傾斜地に沿ってどんな位置にあるのか、おわかりいただけよう。一番上の高台に偉容を見せているのが、藩王時代の王宮、バルティット砦である。

 この砦が最初に造られたのは13世紀で、700年の歴史を経ているという。17世紀、藩王が妃をバルティスタン地方(カラコルム山脈の東の南麓の谷、K2峰を望めるあたり)から迎えたとき、妃はその地の職人を伴ってここに輿入れした。この職人たちがこの砦の改装を手がけたが、バルティスタンはチベットに近く、その影響を受けていた。そんな事情から、この砦は、チベットのラマ教寺院を彷彿とさせるものがある。

 この砦は、藩王の住む王宮であったが、1945年以降藩王は、西欧風の王宮を別の場所に造って、そこに住むようになり、また1976年に藩王制度そのものが廃されたため、砦は荒廃するままになっていたらしい。1990年以降、数年かけて修復工事が行われ、現在は博物館として公開されている。

 カリマバード村の背後にそびえるのが、ウルタル。先日も書いたが、右の高嶺が、長谷川恒男遭難の第Ⅱ峰、標高7388mである。ウルタルの中腹にかかる白い雲、欣遁雲(西遊記の孫悟空物語、こんな字だったか)もかくやと思わせるもの、が異様で、撮影の邪魔と失せるのを待ったが、いつまでもこの位置にあった。

 雑用で忙しく,今日からまた3日ほど上京というスケジュールで、いつものブログに復帰するのが遅れるので、とりあえず画像で穴埋めといった次第。お許しあれ。

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コメント

アクエリアンさん こんにちは。
これも前回の対極に思えます。聖と日常。豊かな地域の姿を、伝えてくれております。本当に素晴らしい写真、ありがとうございます。拝ませて頂いております。

玄奘三蔵にまつわりますこの地域。当時の旅人もきっと、こんな雲に乗って、峡谷を渡りたいと祈ったことでしょう。
アクエリアンさんも、ご多望そうです。時節柄、ご自愛下さいませ。 

投稿: U-1 | 2004/11/10 12:20

友人がガンダーラ・ウィークに参加したのをきっかけに、いろいろ調べているうちに、フンザ旅日記にたどりつきました。
そしてこのブログへ…。美しい画像に見入りつつ、内容の濃さに驚嘆させられています(当たり前の事なのかもしれませんが、こういうブログもあるのだなぁとしみじみ…)。
これからは度々寄らせて貰おうと思っています。どうぞヨロシクお願いします。

投稿: niko | 2006/05/07 22:21

nikoさん
ようこそ。あれこれ、気ままに書いています。こむずかしいことを書きすぎると、校正係のワイフすら、ときには読んでくれないこともあります。
よろしくおつきあいください。
このコメントも、最新書き込みでしるした、稲荷神社の拝殿の階段(といっても、平たい天然岩ですが)で、少し霧雨に降られながら書いています。

投稿: アク | 2006/05/08 19:41

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