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2005/02/08

ニューヨークへ

 明日からニューヨークへ出かけてくる。「わが師、、白根元の死」(05/1/25)に書いた、師のメモリアル・セレモニーが開かれる。地球を半周するほどの遠くだが、この人あっての自分、といつも思っていた。お別れをしに、何をおいても行かねばならぬ気持ちである。白根さんがほとんど大部分の研究生活を過ごしたブルックヘブン国立研究所の、研究施設近くのセミナーホールで、セレモニーが開かれる。仕事場で、多くの同僚、世界中にいる共同研究者、育てて祖国に送り返した日本の研究者たちに囲まれて、最後のお別れの会が開かれるのは、白根さんにとっても本望だろう。

 私にとっても、一年半余の最も充実した研究生活を送り、その後も何回か訪れている懐かしい場所だ。この季節は雪が積もり、鹿が構内に出没する。最近ではテロ対策のための警戒が厳しくなり、今回はあらかじめ入門許可を得る必要があるなどものものしくなったが、久しぶりの研究所訪問を楽しんでこよう。多くの知人に会うのも楽しみだ。

 この研究所は、ケネディ空港から、ニューヨーク市中心部(マンハッタン)へ行くのと反対方向に、ロングアイランドを東へ、車で1時間ほど行ったところにある。せっかく行くのだからと、マンハッタンにも立ち寄り、現在のニューヨークをちらりと見てこようと思っている。谷口吉生設計になる改築工事が終わり、昨年末に再開されたばかりの近代美術館(MoMA)が、どんな姿と展示を見せてくれるか。前回(1998年)見損なったフリック・コレクションのフェルメールを、今度こそ観たい。できれば、グランドゼロにも立ってきたい。

 上に引用したブログにも書いたが、現在のアメリカには行きたくない、とずっと思っていた。顔写真や指紋を採られるのはいやである。ブッシュの下にあるアメリカに嫌悪感を抱いている。今日(05/2/8)の朝日新聞の「海外の提携紙から」に、ニューヨークタイムズのコラムニスト Thomas Friedman が、ヨーロッパの人々はブッシュのアメリカを嫌っていると、こう書いたのが紹介されていた。

「ブッシュは私たちから愛すべきアメリカを奪い去ってしまった。私たちはアメリカとその価値観を信じてきたが、ブッシュは信用できない。アメリカのイメージをゆがめてしまったからだ」
「最近はアメリカにはもう旅行したくない。ケリー候補が勝って『4年前のアメリカに戻ったぞ』と言って欲しかった」

 私も同じ気持ちだ。しかし何人かの親しい友人もいる。会って、そんな気持ちをぶっつけてみる機会があるかもしれない。マンハッタンの空気を吸えば、大好きだったアメリカが戻ってくるかもしれない。あるいは、パキスタン、ミャンマー、中国、トルコ、中東欧など問題国への入出国スタンプのあるパスポートを持ち、ひげ面で一見中東人風の私が、パス・コントロールで見とがられ、腹を立てる結果に終わるかもしれない。まあ、そうなればなったで、成り行きを楽しんだやろうと思っている。帰国は1週間後である。

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コメント

お気を付けて、いってらっしゃいませ。お土産話は、どんなでしょう? とても楽しみにしています。

投稿: 沙羅 | 2005/02/08 20:42

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