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2005/08/09

近況と雑感

 しばらくブログを空けることになりそうなので、近況を書いておきたい。ついでに小泉首相の政治行動についての感想なども。

 8月に入って、やけに忙しい。世間では夏休みの時期である。遅ればせながら猛暑がやってきている。間もなくお盆休みで、動く人が多い。こういう時期、年寄りはエアコンの効いた室内に蟄居しているべきなのだ。それだというのに、何としたことか、外に出かけなければならない用事が、7月末から8月末まで断続的に続くのだ。カレンダーで数えてみると、8月中で、本拠の水戸自宅にいる日がわずか9日である。それ以外は、信州の友人宅その他で4泊のほかは、東京での用事である。

炎熱の東京 先般、東京に10日続けていた。平年より低温で推移してきた天候が、時期を合わせたように、いきなり真夏日の連続に変わった。水戸は東京に比べて過ごしやすい。朝夕は涼しい。寝室ではエアコンを使わずにすんでいた。そんな身にとって、東京は、まるで熱帯である。何の因果か、東京都心の熱く焼けたアスファルトの上、影一つない歩道を、陽にじりじりと焼かれながら、毎日のようにあちこちに出かけた。年寄りにはきつい。いっぺんに体調がおかしくなった。

明日からは信州 何とか東京生活に耐え、帰ってきて二日、明日には信州への旅に出る。こちらは、信濃追分にある友人の山荘での例年の集まりだから、楽しいものだし、高原の涼風を浴びて休養してこれるだろう(去年のことは「石尊山に登る」〈04/8/11〉あたりに書いてある)。しかし、往きはともかく、帰りは、ちょうどお盆休みの帰省ラッシュ真っ只中に巻き込まれそうである。ちょっと憂鬱。この旅のさらに先に、伊那に人を訪ねる約束があったが、これは、幸い先方の都合でキャンセルになった。

そして8月下旬は東京暮らし 8月最後の10日間。連れ合いの参加している行事がある。それに私も関わりを持ってしまった。これについては、「僕が『くろご5号』になったわけ」に書いた。8月の最初の週は、その準備を手伝った。そして、8月下旬は、その本番である。写真とPC担当として、「くろご」ぎりぎりのところで、しかしながら「くろごというあり方」を楽しみながら、過ごすつもりである。その頃には、少しは秋の気配も見えてくるだろうか。

小泉首相の政治行動、かつてこのように予想 さて、雑感の部。何といっても小泉政局。首相の決然たる政治行動に感心もし、あきれもしている。今年の4月、自民党内の対立の激化を感じて、「郵貯の攻防」(05/4/16)を書いた。そこで、こう書いたことは、ほとんど願望のようなものだった。

 しかし、最近の様子はただごとではないようだ。ひょっとすると全面対決のあげく、自民党が割れたり、解散とか、政党再編まで行くのではないかとまで、思えてきた。

 改革細部の是非を超えて、抵抗勢力には譲るに譲れぬ何かがあるように見える。ここで譲ったら、弱体化してきた自民党の基盤がもはや最後、とでも思っているかに見える。もしそうだったら、小泉さんには、最後まで執念を貫いてもらって、対決の結果、仕方がなければ自民党をぶっ潰すところまでやってくれたらいいが、と期待したくなる。ここ1,2週間、あるいは月末が山だという。小泉首相の薄ら笑いの下に、したたかな決意がにじんでいるようで、頼もしくさえ思える。今や、にわか小泉党員である。

 それが、ほとんどその通りになった。どうしてこうなったか。私は、この旧稿で、郵政改革が、何か自民党の琴線に触れるようなところがあるのではないかと、勘ぐった。地方の郵便局ネットワークは、自民党議員たちにとって、クビをかけても守りたい大事なものであるらしい。民営化しても残ると保障しているのに、反対しているのは、国の金が流れてこそ温存される既得権があるのだろう。

旧勢力との抗争 よく言えば、今回の抗争は、自民党の実質社民主義的な体質の温存を図る守旧派勢力と、それを脱皮しなければ日本の将来がないとする改革派勢力との対立だったといえる。しかし、実質はもっとどろどろしたものだったようだ。

小泉の狂気 それにしても小泉首相の狂気ともいうべき行動は、どうしたことだろう。まるで、阿修羅のごとし、である。前夜の森前首相のビールとつまみについてのエピソードは、今回の抗争のなかで、もっとも微笑ましいものだった。そのさい、森は、小泉は変人以上だといった。ということは、気が狂っている、ということだろう。小泉の狂気を、自民党は、何としても止めたかったが、誰も止められなかった。この行動は、日本の生ぬるいコンセンサス政治を打破して、リーダーシップを貫いた、という点で、評価できる。しかし、これはファッシズムと紙一重である。さいわい、われわれは民主制のもとにいる。小泉の行動を、まもなく投票で、チェックできる。もし、大衆人気が、この決然たる行動を祭り上げる方向に振れれば、小泉ファッショの危険が増す。

小泉退場の後 小泉首相は、公約通り、自民党をブッ壊してくれた。彼の役割は、ここまでで十分ではないか。これだけ蛮勇をふるって郵政改革に取り組む政治家は2度と現れないかもしれない。そのことは日本にとって大きなマイナスで残念だが、新規まき直し、次の人に次の段階を期待したい。もっと大事な政治課題がいっぱいある。間違っても、自民党の旧勢力の復活などあってはならない。今回の解散・総選挙でどのような結果が出るか。無党派層の投票行動に注目する。

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