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2006/02/27

確定申告で知る、老人から始まった増税

 所得税の確定申告をしてみて、所得税改革すなわち増税が、なんと高齢者から始まったことを痛感した。老年者控除が一気に50万円消え失せた。そのことは新聞報道で知っていた。それだけではない。65歳以上では、課税所得額の下限が140万円から120万円に下げられたことから、その分の増税もある。控除額でいえば、20万から40万円の減に相当する。これは知らなかった。ダブルパンチである。低所得であるため10%程度の税率だから、合わせて年7〜9万円の増税(ほぼ倍額)となる。これは来年地方税に反映する。65歳以上の年金受給者に限ってそうなのだ。この年齢層を狙い撃ちした増税である。これまで多少優遇されてすぎていた。それを是正したまでというのかもしれない。

 高齢者が、優雅に暮らしているとの報道が一時さかんにされた。一部の富裕層が目立った。しかし大部分の年金生活者は細々と暮らしている。我が家の場合、パートナーも多少の年金を受給している。おかげでほんの少しゆとりのある生活ができている。かりに私一人の年金で生活するとしたら、どうやら食べていける程度の生活を維持できるだけになろう。私の年齢層では、夫婦共働きは少なかった。ほとんどの人は、かすかすの生活に苦労していることだろう。そんな人々に7〜9万円の増税はとても痛い。

 先行き何らかの増税なしには財政は立ちゆかなくなるのは分かる。定率減税も2年かけてなくすことのほうが問題になった。老年者の増税を問題にするマスコミは少なかった。現役世代には痛くない問題だからか。ふたを開けてみれば、定率減税は、18年分(確定申告としては、来年の今頃から。給与所得者は今年の1月から源泉徴収が始まっている)から2年かけて無くすらしい。こちらは慎重に段階を踏んでやっていこうとしている。それだのに高齢者には、いきなり昨年分にさかのぼっての大きな増税である。高齢者からまず増税とは、こいつらの生きいているうちに早めにとっておこう、というのか。私も、年のせいかひがみっぽくなったかな。

 確定申告をすると、何か問題を感じるらしい。調べてみたら、昨年も同じ時期にブログに書いていた。「年金生活者の確定申告」である。読み返してみると、もろもろの問題をおさえている。今年は、それはいい、だだ憤っている。

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コメント

年金にも税金がかかるんですね。調べてみたら、利息分(積み立て分を上回る受け取り分)について10%かかるみたい。銀行預金だったら利息には20%の税金がかかるから、年金の方が(今まで無税で利息を繰り入れてきたから)まだ優遇されているという理屈でしょうが、個人年金ならいざ知らず、公的年金制度は相互補助システム(若い世代が年寄りを養うという制度)だから、この理屈はおかしいのかも。

投稿: 余丁町散人 | 2006/03/01 16:50

余丁町散人さん、コメントありがとうございます。現役時代に自分の所得から積み立てたもの、雇用者側が負担したもの、それに対する利息(インフレ調整分)、というような計算の基礎になる考えがあって税の取り方がが決まっているのではないようです。本来社会保障だから低い税でいい、と考えられていたものが、ここに来て老年者にも負担を求めようという考えに変わってきたのでしょう。個人年金は、利息分に課税されます。

投稿: アク | 2006/03/01 19:54

55年体制から05年体制へ
存外期待の持てる政治世界が、忽然と開けた、という感じがする。

投稿: qaz | 2006/09/06 02:24

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