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2006/03/20

日韓戦観戦を避けて、春の撮影行へ

060320Crocus

 日本中が燃えた(らしい)WBC日韓戦を避けて、水戸の春を訪ね、偕楽園やその周辺の千波公園での撮影に出た。道路は空いていた。この時期、水戸は観梅に訪れる車で渋滞がひどい。しかし昨日は、ガラガラだった。きっとこのゲームの観戦のため、外出を避けた人が多かったのだろう。偕楽園は、遠方から観梅に来る観光客はけっこういたが、天気のいい日曜日にしてはさびしい人出だった。寒さで遅れていた梅は、ほぼ満開。紅梅も白梅も同時に咲き誇っていた。芝生の上に朱毛氈を敷いての野点、役者が扮している水戸黄門ご一行との記念撮影などは、例年通り行われていたが、待ち行列は短かった。

 スポーツ観戦が嫌いである。スポーツを軽視しているわけではないが、熱狂するのが嫌いである。人々が熱狂するさまを見るのが嫌いである。いい年になってから、相撲をはじめとしてテレビでスポーツ中継を見たことがない。日韓共同のワールドカップ開催時には、期間中わざわざ外国旅行に出た。トリノオリンピックは、夜中の中継だったから見ずにすんだ。結果には人並みの関心はある。今度の日本の奇跡的準決勝進出や、イチローのかつてない気の入れよう、などは興味深く見えているし、昨日の勝ちはうれしかった。

 ゆっくりと偕楽園での撮影で時間をとり、そこから千波公園(かつての櫻川遊水池だった広大な土地が公園として整備されたもの)へ降りた。梅林のそばにクロッカスの密生地を見つけ撮影していたとき、携帯が鳴った。ワイフからで、昂奮した声で「日本が勝っている、あと一人で終わる」と伝えてきたのだった。野球などわかりもしないワイフも、近所の家々から聞こえるどよめきに誘われ、テレビをつけたらしい。

 最近手に入れたオリンパスのデジタル一眼レフE330は、液晶ディスプレイを水平にまで傾けることができる。地面にカメラを置いて、ライブビューで被写体を狙うことができる。レンズの最短撮影距離も短い。至近距離でクロッカスにピントを合わせ、うしろの梅の枝をぼかして背景に入れてみた。地面すれすれの視点からのワイドマクロ撮影が得意なカメラだ。

 帰宅してからは、日本勝利の快感を味わいたく、スポーツ報道を追った。観戦が嫌いというのは、じつは勝敗にこだわっているからだ。リアルタイムで昂奮するのが嫌い、特に負け戦を見るのが嫌いなだけなのである。逃げるようにして撮影に出かけ、撮影を楽しみ、帰ってくれば勝利の報が待っている。これは私にとっては理想的な時間の過ごし方だった。さて明日の決勝戦はどのようにして観戦を避けようか。

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コメント

アク様

こんばんは。

先ほどこちらへお邪魔致しましたところ、ふわぁっと「春」がたちのぼっている画像が目の前に現れ、ほのぼの、ほのぼのを感じてしまいました。あ~ら、こんなお写真も撮られるのだ、
アイルランドの画像が出現したときは、懐かしさとともに、絵葉書ではないかしら、と疑ってしまったほどでした。そのときご紹介いただいた「人々」関連のお写真たちは愉し(ませていただきました!)人物を撮るのに関心がある、と述べられてたようですが、私も見慣れた気分になってしまう、アイルランドそのものの風景写真もいろんなことを思い出させてくださいました。
この画像も初春を伝えてくれる色調、雰囲気。いいですねぇ。写真の技術的なことは全く無知ですが、絵画にはず~っと興味と関心をもってます。わかるとかわからないとか以前なのですが。。。
とはいえ、要職を退かれてから時間に束縛されることなく、こんなふうに撮影ザンマイその他イロイロ、はたからみてるとなんて優雅なんでしょう、です。
(だからお友達?おなかま?の美千代様からカツがはいるのかな?)
それで、偕楽園だったのですね!
申し遅れていますが、私は岡山在住です、当地にはもうおわかりでしょうが、後楽園がございます。(エヘン!)アク様は兼六園にはもちろん行かれたこともおありでしょうね。多分我後楽園にも。私も兼六園には2、3度訪れましたが、そちらの偕楽園は未だ知らず、です。
ところで、桜の開花までのこの時期が言葉的には三寒四温とは認識してましたが、今年ほど明確に感じてしまったのは初めてでした。と、いうのも、NYからの客人のお相手をするお役目をひきうけることになり(ジューイッシュ、美術史家)彼女が到着した日は、春の陽気で
それに続く2、3日は急に冷え込み昼間に雪がチラホラ、この変化に戸惑った彼のプロフェッサーが、率直に要求なさることに対応の難しさをひしひしと感じ、あれ、こんな季節だったのだ、とあらためて反芻しているのでした。
アメリカ生活も体験なさり、知人友人を多くもたれていられるであろうお方に、少しばかり吐露してみたいことでした。
でも今、最もうれしくも恥ずかしいのは、
>観戦が嫌いというのは、じつは勝敗にこだわっているからだ。リアルタイムで昂奮するのが嫌い、特に負け戦を見るのが嫌いなだけなのである。
そ、そうなんですよね。わかる、わかる、そのお気持ち。
でも私の場合はある日ある時突如熱狂的にバレーボール女子観戦とか、つい先日のあの完璧な芸術作品である静香さんの演技とかにはまってしまうこともありますのです。

すみません、どうでもよいことでお邪魔いたしました。

投稿: ハルちゃん | 2006/03/20 22:07

ハルちゃん、あれこれと漂う気分を共感していただければ、私がブログを書いている意義があるというものです。この画像の色はオリンパスのデジカメの色のようです。好きな人が多いですね。私も染まりはじめています。そう、人のいるシーンを撮るのがカメラでの私の志向性ですが、たまには自然写真も撮ります。何か伝わるものがあったらうれしいです。
 岡山、後楽園ですか。何度か行ったことがあります。広く明るい、という感じですが、高低差がさほどないことが、私としてはもの足りないところです。偕楽園は質素なものです。ただ、がけ地の上にあって、広い池や最近作られた公園の拡がりを見下ろせるのがいいところでしょうか。いちど是非おいでください。兼六園は幼少の頃遊んだ地です。
 NYからの客人を迎える。偶然ですね。わが家には4月にNYからの旧友が来ます。10日ほど、水戸、京都、奈良、東京と案内を予定して、今その細部の詰めをやっているところです。自分の旅もさることながら、客を迎えるのもけっこう労を要します。しかし、30年来の家族ごとのつき合いをしている友人が、はじめて日本に来てくれるので、大歓迎を用意しています。 

投稿: アク | 2006/03/20 22:56

アク様

どうでもよいことで、またお邪魔します。

コメントにお返事ありがとうございました。
アク様のNYからのご客人とは、もしかして、多分ヒルダ様なのでしょうか?この記事も読ませていただいてたものですから、私の今回の客人について、ちょいとお話してもいいかな、って感じで触れさせていただきました。
アク様のヒルダさんご家族とのご関係にあたるのにとってもよく似た私の家族とスーちゃん(オーストラリア、カンガルー島出身)、というのがありましたので、興味深く読ませていただいたものでした。でも私の場合は
もうずいぶん前に彼女に会うことができなくなってしまいました。2度目に我が家に滞在してくれたときすでに病を患ってたのに一言もそのことには触れず、私たちは事後結果を知る事になったのでした。ごめんなさい、こんなお話してしまって。
でも昨年四月半ば仕事関係の夫婦を岡山、後楽園、吉備路等々案内したのち京都ツアーに同行しました。外国人向け京都ツアーにもぐりこんでみると面白い発見が多々ありました。
あらゆる日本文化といわれるものを極短時間で体験させるのですが(滑稽なほど)、ああなんて私って、きちんと我国の文化に向き合っていないのだろう、と(結構図体はデカイのですが)気持ちが小さく、小さく萎縮していきました。
日本のいいものが最近になって少しずつですが、体験できるようになっています。
今年の初めには友人のおかげでキャンセルチケットで大阪松竹座にて「新春歌舞伎」ニザエモン(すみません、我PCは変換してくれないのです)玉三郎共演を愉しませていただきました。
本日は我プロフェッサー氏の講演会がありました。二つの文化の狭間で引き裂かれそうになりながらも、西欧文化と日本文化をなんとか融合させようと心血を注いだ画家についてのレクチャーでした。
とうか大切なご客人たちを大いに愉しませてあげてくださいませね。こんなこと申し上げなくても着々と用意周到におもてなしなさるであろうことは言わずもがな、のことでした。。。

投稿: ハルちゃん | 2006/03/21 22:37

アクエリアンさんもついにゴミゼロの仲間入りですか。E-330良さそうですね。私も店頭でいじって背面液晶が大型で細かいピント合わせが出来るので結構くらくらきました。ただ、私はもうちょっと視野率が欲しかったなと思いました。
 オリンパスは確かに色はいいです。Olympus Studioを導入されては如何でしょうか。面白いことに他社のデジタルカメラのjpegでも、このソフトを通じて読み込み、そのままphotoshopへ書き出すと独自のカラープロファイルがつくせいか室内撮りの時など結構いい色が出たりします。単にphotoshopで色飽和を上げるのとは違う、趣のある色が出ます。屋外の画像だと色が随分飽和する側にふられるので違和感が出るのですが、シーンによっては結構使えるようです。またトーン補正機能が素晴らしいです。Photoshopで同じことをやろうとすると複数のレーヤー合成を行わねばならず、大変便利な機能です。
 私の方も公表してはいないですが(暫く内緒です)、新しい撮影機材を導入しました。もっとも私はアクエリアンさんの買われたE-330のようにトレンディな方向ではなく、全くの逆行です。内容をお知りになられると私が如何にへそ曲がりかお分かりになられるでしょう(笑)。ではまた。

投稿: Aurora A | 2006/03/22 01:43

ハルちゃん、当たりです。30年余の交友のあと、はじめて日本に迎える客人とは、そう、ヒルダです。「ヒルダとの再会」(05.2.21)に書いていましたね。そこまで読んでいただいているとは、驚きです。
 前にも書きましたように、水戸、京都、東京をそれぞれ3日間ずつ案内することにしており、スケジュールをたて、予約を取り、ヒルダとしばしばemailでやりとりするなど、準備を進めています。京都では「都をどり」を、東京では歌舞伎座の4月公演夜の部(吉右衛門、仁左衛門ら)などの予約を取りました。サクラが早すぎてヒルダが来る頃にはどこでも終わっているだろうと、それを見せたかったのに残念です。
 ハルちゃんも同じように外国に頃この通じ合う友達家族をお持ちだそうですね。興味深いお話でした。

投稿: アク | 2006/03/22 10:15

Aurora A さん、写真談義、カメラ談義も楽しいですね。オリンパス系はかねてから興味を持っていました。E300で、かなりぐらっと来ていたのですが、踏みとどまりました。今回もニコンD200を当然のように買うつもりで、時期を見計らっていたのでした。このところ、写真を撮ることにモティべーションを失いかけており、何かのきっかけを求めていました。D200はいいカメラですが、これまでの手持ちの延長線上でしかありません。もう少しインパクトをほしいとオリンパスに走りました。レンズ系に新しく投資が必要になるなど、いまさらどうかと思っていますが、踏み切りました。新しい刺激で、写真に向かう気持ちを奮い立たせたい、という点では、目的を達しつつあります。
 Olympus Studio は同時に求めて使っています。ヴァージョン1.2がTigerでは動かず、最初は戸惑いましたが、HP上のアップロードサービスで1.4にしてからは快適です。RAW現像については、Nikon Capture の多機能ぶりに慣れていたので、少しもの足りないのですが、十分です。PhotoShopにシームレスにつながるのもうれしいです。他機種のjpeg画像をこのソフトに通すだけでで、色味もオリンパス調になるとは知りませんでした。今度試してみます。
 Aurora A さんの新しい方向、トレンディと逆とは、まさかとおもいますが、フィルムとか、MF とかの方向ではないでしょうね。レンジファインダーデジカメなら分かりますが。

投稿: アク | 2006/03/22 10:36

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