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2006/04/04

ヒルダの来日

 アメリカの友人ヒルダが、わが家の客としてやってくる。今週の土曜日(8日)に成田に迎えに出る。10日間、水戸、京都・奈良、東京と、一緒に旅行し、18日に成田に送り届ける。わたしら夫婦としては一大イベントだ。ヒルダ(ヒルデガード)のことは以前ブログに書いたことがある(「ヒルダとの再会」【05/2/21】)。最近のブログ・コメントのやりとりの中でもハルちゃんが話題にしてくれた。30年余り前の滞米時に親しくなり、それ以来家族ぐるみの付き合いが続いている。昨年の2月に私がニューヨーク州ロングアイランドに行く用事ができたとき、久しぶりの再会を果たしたのは、上記引用のブログに書いたとおりだ。そのとき、日本に来るという長年の課題を、今度こそ果たしてくれ、すぐにとはいわないが、来年(06年)にぜひ、と希望しておいた。そうするとの約束をもらったが、ほんとは無理かな、とも思っていた。だが、彼女は本気だった。

 昨年末のクリスマスカードのやりとりで、僕らの方がドイツに行こうか、と書いた。ヒルダはドイツからの移民である。ドイツに実家があり、今でも毎年何度か、そこへ行ったり来たりしている。われわれが、ヨーロッパへ旅行したときに、そこを訪ねてくれ、自分も同時にそこへ行くから、という誘いをずっと受けている。これまで何度かチャンスがありながら、双方の都合が合わず、すれ違ってきた。今年なら、僕らはいつでもOKだ。その方が、ヒルダと僕らに会うのにずっと楽だろうと、思ったのだ。アメリカの東海岸に住んでいると、ヨーロッパは近いが、日本はとても遠い。ヒルダは、ドイツやほかのヨーロッパの都市には、ひんぱんに行き来していて、長時間のフライトに慣れているとはいえ、それは7,8時間である。日本に来るとなると、13、4時間の経験したことのない長時間フライトと、時差に耐えなければならない。アジアには来たことがない。大丈夫だろうか、という心配があった。

 僕らの心配をよそに、今度こそ日本に行く、とのメッセージが、行き違いに来た。もう歳だから、今度という機会を逃したら、日本に行ってみるという長年の夢を叶える機会は2度と来ないだろうとあった。思いがけなかった。行こうか、とか、行くつもりだ、ではない。行くことに決めた、と書いてあった。こちらはもちろん大歓迎だ。早速、具体的な相談をはじめた。時期は桜の頃がいいとアドバイスし、この時期に決まった。桜の咲いた日本は格別の美しさがある。ぜひそれを見せたい。数日おきにメールのやりとりをして、だんだんと旅の計画を固めていった。

 せっかく日本に来る以上、1週間では足りない。少なくとも日本に10日は滞在してくれ、見るのは、水戸、京都&奈良、東京、それぞれに3日ずつということにしよう。この旅行の間の宿、食事、観光日程などは、全部こちらにまかせてもらった。自分が海外旅行に行くのと同じ高揚した気持ちで計画を立てた。1月末にヒルダは航空券を買った。マイレージが貯まっているので、格安航空券でビジネスクラスに乗れることになった。長いフライト時間も楽になるだろう。本を買って、日本の文化や歴史についても勉強をはじめたと、伝えてきた。こちらも宿の予約、主なイベントの予約を進めた。京都では、大きなホテルを避け、東山山麓の隠れ宿をとった。東京では銀座の中堅クラスのホテル。イベントは、京都では「都をどり」、東京では、歌舞伎4月公演夜の部、英語ガイドのはとバスなど。ヒルダは、公立図書館での文化事業の企画・実施を仕事としてきている。愛好者のグループを組織して、ニューヨーク市まで観劇や音楽鑑賞に連れて行く、というような活動をしている。特にオペラの大ファンだ。グループを連れて、ウィーンやプラハのオペラを観に行ったりもしている。彼女が歌舞伎を観て、どう感じるか、楽しみだ。

 ヒルダは、今はひとり住まいだが、家族の絆はつよい。オハイオ大学の医学部で夫婦して教えている娘家族、シリコンバレーでIT起業をしている息子。彼らと私たち、そしてわが家の息子たちの交流もある(これらについては、先に引用した「ヒルダとの再会」に書いたので、ここではくりかえさない)。ヒルダの日本旅行は、関係する全員にとってのビッグイベントになった。先月半ば、ヒルダの家族は、ヒルダの誕生祝いのため、カリフォルニア州のタホー湖の山荘に集まり、1週間スキーを楽しんだ。その時期に、私は、私的ブログを仕掛けて、見てもらった。これからの互いの情報共有のために、プライベートな(パスワード保護されている)ブログを立ち上げたのだ。アップルが提供している iLife'06 の iWeb を使って、.Macにサイトを作った。それ以降、水戸の偕楽園と梅の紹介、桜開花の状況、旅程表などを、画像入りで折に触れてアップしている。ヒルダも、家族も楽しんでくれている。友人にも知らせて見てもらっていて、好評だとメールで書いてきた。

 先日は、30年余前の、両家の子どもたちが一緒の写真を載せてみた。このブログには、ヒルダの来日後、旅先での写真をアップし、ヒルダの家族や友人に、リアルタイムに近い時間差で見てもらうつもりだ。事後は、写真アルバムを載せる場所になる。ブログは、個人の意見を世の中に発言する簡潔な手段として確立しつつあるが、こうした小さなグループの中での情報交換の手段としても使えることがわかった。

 さあ、いよいよ今週末に、ヒルダがやってくる。しばらくは、そちらで大忙し。

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コメント

アク様

こんばんは。

お邪魔いたします。

旧友であられるヒルダさんの来日に備えて着々とそのおもてなしの
準備に、お忙しくも心愉しくワクワクと過ごされていらっしゃるような印象を受けるブログですね!
少なからずそのような体験を味わってるせいか、部外者の私までこれからのイキサツ、顛末をを心待ちにしてしまいます。どうか大いにエンジョイなさってくださいね。(私の場合は用意準備周到とはとても縁がなく全く行き当たりばったりなのですが・・・)

こちらのコメント欄で、ホント余計なご報告なのですが、
とりあえず、記してしまうことをお許しください。

先月末、私は東京に4日、その後静岡、木曽路(馬篭、妻ご)、高山、飛騨古川(奥飛騨)を旅してました。(ホントは白川郷までいくつもりだったのですが、凍結で無理)東京には年に数回程おとずれるのですが、今回も我自由時間に美術館巡りをいたしました。
五島美術館で源氏物語絵巻の復元をみたのち、その庭園を散策してますときに、まざまざと蘇ってきたのは、アク様のコメント、我後楽園はフラットすぎて、う~ん。。。みたいな、そうですよね、我後楽園はあまりに整いすぎてる感はあります。若き日学生時代、すぐ近くのかの公園は身近でしたが、な~んだ、整いすぎててスケッチなどできやしない、面白くない、とうそぶいてた恥ずかしい若者でありました。
そして五島美術館の庭園でした。野趣あり、坂あり、う~んなるほどそう言うことであったのか、などと妙に納得した次第です。

桜花チラホラの東京から、木曽路、飛騨路でありましたが、そこはまさに水墨画の世界でした。雪はチラホラどころか、降り続き、そのどんよりとした世界の元、小島氏の幼い姿、壮年時代であろうかと思える人々に接するに及び、25日「小説対話」小島・保坂対談での感激をあらたにするのでありました。

そうなんです、私は91歳であられる小島氏を目前にいたしました。
そこで語られたことについては、また日をあらためて。

その対談の直前に初めて私は、国立駅に降り立ちました。南側と北側はこんなに違っているとは。私は南側の白十字で休憩いたしました。北側にある小島氏の邸宅付近にもやっとのことで足を運んでました。土地鑑のあられるアク様は確か、夜その辺りをとおりすぎられていたんでしたね。

ジューイッシュのこととか、キリスト教のこととかいろいろと
ご意見をうかがいたいことがあります。
でも、いつも言葉が足りません、そのうちいつの日かとりとめもなく細々ボチボチ、モゴモゴ、グチャグチャ、と。。。。。

投稿: ハルちゃん | 2006/04/05 22:24

ハルちゃん、旅をされたのですね。そして小島・保坂トークショーをご覧(お聴き)になったのでしたか。保坂さんのHPの写真や、掲示板の書き込みで雰囲気はわかりますが、行ってみたかった、とそれほど思いません。多分、そのような席に連なるほど、まだ二人のものを、特に保坂のものを読んでいないからです。用意ができていないといいますか。
 それでも、「残光」で最近の小島信夫を知って以来、「手紙」「女流」、「女流」についての全集あとがきとよみ、いま「抱擁家族」を読み直しています。この人は、晩年になるほどよくなっている、と思います。自分が年をとっているからそう思うのでしょうが、この人のように年をとっていきたい、あのように小説の世界と実の世界が見分けがつかないような境地に達し、モゴモゴと考え(モゴモゴはハルちゃんの口調です)、あのように書き続けてみたいものだと思います。
 後楽園について、余計なことを言ってしまいましたね。あまり気にしないで。五島美術館の庭園は、いい場所にありますね。金にものをいわせて、世界中から買いあさったものがあちこちに置いてあって、その成金趣味にはちょっと、と思いますが、金をあのようなものを残すのに使うのはいいことでしょう。
 後楽園といえば、東京にある小石川後楽園は、水戸徳川家の上屋敷の庭園ですね。そこにはまだ行ったことがありません。
 今回書ききれなかったことは、またどうぞ、ご遠慮なくお書きください。このブログは、それほど読者が多いわけではありませんが、今回のようなお話を、楽しんで読まれる方も多いと思います。

投稿: アク | 2006/04/06 16:34

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