便利な雑記帳、Journler
日記ソフトに分類されるのだろうが、雑記帳として、とても便利。Web上その他で読んだこと、考えたこと、書きとめたいことなど、自分の知的営みのほとんどすべてを、このソフトを使って記録できる。パソコン生活のペースキャンプとでもいおうか。Mac専用、メニューが英語であるが、フリーソフトである。Macユーサーにはおすすめである。感じ通信: 定番になるか?Jounler (06/3/15)で知ってから1ヶ月ほど使った経験から紹介しよう。Journler のダウンロードはここ(Journler)から可能である。
知的生活の全記録をここに パソコンで何をしているか。メールを読み書きする。ネット上のニュースやブログを読む。自分の原稿を書く。画像を処理する。音楽を聴く。さまざまだろう。それぞれに別々のソフトを使う。それぞれに記録は残ったり、残らなかったりする。それでいいのだが、できることなら一カ所にまとめて、自分のネットライフ、パソコンライフ、すなわち知的生活記録を残しておきたい。ほかに日常生活のもろもろの記録もある。テキストエディターなどを使って、考え事の断片や、日記を書くこともできる。そこにネット上で読んだものの記録や、感想のメモ書きもできる。引用先のリンクも残そうと思えばできないことはない。そんなすべてをうまく統合し、あとから参照しやすい形で残せるといい。いろいろなことを試してきた。ときどき気が変わるので、過去の記録は、日記帳、ノート、メモ用紙の束、何台ものパソコンのハートディスクなどの中に散在している。しかし、このソフトに出会って、これこそ自分の求めていたものだ、今後はずっとこれを使っていこうと思っている。
ネットで読んだものをドラッグ/コピペで記録 画面上で、上にタイトル一覧、下に本文書き込み欄がある。タイトルは、日付別、カテゴリー別に並べ替えが可能である。ちょうどメールソフトで、自分宛のメールを書いているような感覚である。本文はリッチテキスト形式であるから、普通のテキスト、ワード形式の文書、pdf文書、html文書、画像、録音したファイルなど何でも記録できる。リンク付きのタイトルをそのまま記録できる。ニュースを読み、これはメモっておこうとすれば、読んでいる記事のURLをそのままドラグして、Journlerの本文欄にドロップすればいい。ついでに、記事本文からも、主なところをコピペする。必要なら、アンダーラインを引いたり、色塗りで強調もできる。ニュースに印象的な画像がついていれば、その画像もドラッグ・ドロップすると残せる。ブログを読むときも、同じだ。これはというエントリのタイトルをリンクごとドラグして記録に残す。本文も抜き書きコピペする。自分の考えを付記する。
考え、書くこともすべてここで 自分の考えたこと、撮った写真、動画、音楽など何でも記録しておける。自分向けのブログのようなものともいえる。使いやすい個人用のブログを立てて、公開せずに.Macにでも置いておいたらどうだろうと、考えていたが、このソフトで、それ以上のものが実現された。終日このソフトをパソコン上で立ち上げっぱなしにして、何をしたかを記録し、考えるところをメモし、公開ブログの原稿も、外部発信文書の原稿も、すべてこれで書くことにした。記録にとめおきたい受け取りメールもここにコピペしておく。メール発信は、Journler で新しいエントリを開き、本文欄に書いて、メールアイコンをクリックすると、自動的にMailの発信欄に転送される。あとは送信先をアドレス帳から選ぶだけですむ。誰に何を書き送ったかは、Journlerのタイトル欄に一項目として記録される。ブログエントリのアップも、このソフトから直接できるようだが、それができるブログは限られているらしい。原稿さえここに書き残せば、アップする手続きまで統合されていなくてもかまわない。
知的生活の統合の場 こんな調子で、すべての書き物をこのソフト上で統合して行うことができる。その気分の良いこと、まるで自分の生活のすべてが、目に見える形になって、ここにあるように思えるほどだ。一日の記録を一つのエントリとして、長尺ものに書くこともできるし、個々の事柄を、一つ一つのエントリとしてもいい。私は日録は一日分を一つのエントリで、それ以外のブログ原稿や、発信メールなどは別エントリとしている。日録のトップには、その日の To Do リストがある。これを書くことから一日を始める。「ブログねた」というカテゴリーで、いずれブログにしようかな、という程度のテーマとアイデアを、個別のエントリとしてメモ書きしている。このカテゴリーがけっこう多い。思いついても、完成したブログ・エントリにならないものがたくさんあるということだ。それはそれでいい。エントリタイトルが上の方にリストされている。あるエントリを書いている途中で、別のエントリに自由に飛んで、書き足したり、新しいエントリを起こしたり、その気安さもじつにいい。エディターでいちいちファイルを開き直す操作がワンクリックでできるということだ。
過去の文書もインポート ファイルのインポート機能がある。これまで書いた別ファイルを、一エントリとして取り込める。エディターで書いていた月単位の日録の過去分も取り込んだ。過去に書いてパソコン上に残っている文書なども、ここに取り込もうと考えている。いわば自分の知的プロダクトを、すぐに参照したり、検索したりできるものとして、全部ここに集めておくことができる。
新聞雑誌記事の記録 印刷物として読む新聞、雑誌記事、論文なども、スキャナー&OCRで取り込めないことはないが、その作業は長続きしないことが過去の経験で分かっている。雑誌については、HP上に目次を掲載しているものがある。それをコピペで取り込み、読んだものには、コメントを付しておく。新聞は手作業によるスクラップをまめにしている。大きな箱に、そのまま投げ込むだけである。気になるものは、そのタイトルだけを日録に記録している。これで十分探し出せる。
検索はSpotlight 機能で 一つ一つのエントリにキーワードをつけることができるが、本文検索をMacOS 10.4 の Spotlight 機能にまかせていて、これがすばらしく早いので、キーワードなどを目で探す必要がない。何でも記録しておいて、どこかに書きとめておいた、という記憶さえあれば、すぐに探し出せる。これは一日に出くわす情報量が多くなり、一方では記憶力が衰えていく状況にあるので、とても便利だ。カテゴリわけもあまり凝る必要はない。自分の撮った画像までここに持ち込むつもりはないが、何かのイベントがあった場合など、日記に挿画として入れるのもいいだろうな、と考えている。Journler の機能は多彩であり、まだ十分に使いこなしていないものもあるようだが、今のところ、これで十分、という感じである。
フリーソフトだが、ドネーションを求めている。しばらく使ってみると、とても便利で、ドネーションをしなければ申し訳ないような気になるだろう。
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コメント
トラックバックありがとうございます。ほぼ完璧に使いこなされていますね。僕もほぼ満足です。ソフトの挙動もとても安定しているし、これはドネーションをしなければ申し訳ないと日々思いが募っております。
投稿: keizo | 2006/05/03 18:02
Windowsなら似たソフトではどのようなものがあるのでしょうか?教えていただけると助かります。
投稿: miyako | 2006/05/04 16:53
miyakoさん、
Windowsでも、類似のソフトはあると思うのですが、よく知りません。窓の杜へ行き、検索窓で「日記」などと入力すると、いろいろとあるようです。機能として、私が紹介したものに匹敵するかどうかは分かりません。
投稿: アク | 2006/05/04 19:50
ありがとうございました。もしよいのが見つかったらフィードバックしたいと思います。
投稿: miyako | 2006/05/04 22:59
はじめまして。
「使いやすい個人用のブログを立てて、公開せずに.Macにでも置いておいたらどうだろう」というのは私も試してみましたがダメでした。ページが増えてしまったりすると閲覧や検索も不便になります。
最近考えていたのは、自動的にメールをWEB(wiki)上に保存してくれるメーリングリスト(http://qwik.jp/)を一人で利用するという方法です。仕事場、自宅、携帯と3つのアドレスを登録しておくと、3ヶ所にメールが残り、さらにWEB上に編集可能なテキストが残るので便利そうです。
しかし、アクエリアンさんのこのエントリーを読み、こちらを先に試そうかと思い直しています。ご紹介、ありがとうございました。
投稿: eh | 2006/05/10 17:15