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2006/11/29

ポロニウム再論

 このブログにしては、異質なエントリが続くことをお許しいただきたい。前回書いたものに、ほかのブログで異論が出た。その異論の方が間違っていると考え、直接メールで書き送ったのだが、相手はその内容を取り込んで微妙に論点を修正しはじめた。立場を配慮して、間違いを深追いしないつもりだったが、やはり公表の場で書いた方がいいだろうと考えた次第である。

 ポロニウム210が原爆の起爆材であったことを書いたブログエントリに、ある原子力専門家が、自分のブログで、そんなことはあり得ないと書き、代わりにラジウム226を使っているはずだと主張した。これは間違いも甚だしい。早速私はメールを送った。この人のブログは変則的で、コメントを受け付けているようでいて、コメントが掲載されているのを見たことがない。コメント書いても無駄だろう。直接メールでその間違いを詳細に指摘した。それを受けて、すぐさまブログエントリを書き直したり、新エントリを書いたりしている。この問題に私はあまり深入りしたくない。しかしこのままメールでやりとりをしていては、技術評論家としての高名に傷が付かないようにとの親切心が仇になる。私の論点が、彼のブログにどんどん取り込まれるだけということになりかねない。議論のやりとりを残しておく方がいいだろうと、気が進まないのだが自分のブログに書いておくことにした。そんな事情なので、異質なエントリであることを、お許しいただきたい。

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2006/11/27

ポロニウムは原爆の起爆材

 亡命先のロンドンで「毒殺」されたというロシア元情報将校の死亡原因が、放射性物質ポロニウムであったことが報じられ、話題となっている。この物質が核技術と深く結びついていて、特別な国家機関でしか入手できないことから、ロシアの国家としての関与が疑われている。ポロニウムという名を聞いて、旧世代核科学者として思い出すことがあり、新聞などでの指摘を見かけないので、書いておきたい。それがプルトニウム型原爆の起爆材であり、軍事目的で生産が行われていたことだ。

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2006/11/17

行ってきた、弘前へ

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   ホテルの部屋から見えた岩木山(クリック→拡大)
 東京で数日、そこから弘前へ3日。9日にわたり留守をした。はじめて行った弘前では、紅葉は残っていたが、冬間近であった。2,3日前に雪が舞い、天気は晴れたかと思うと、にわかに時雨れるという北国らしい季節に変わっていた。人々は冬支度をしていた。植え込みの大小の植物に板覆いをしているのが、積雪にあまり縁のないものにとっては目新しかった。また、雪に閉ざされる生活の厳しさも想像した。ずっと雲に覆われていた岩木山が、わずかな晴れ間に全景を見せてくれた。こんなにも間近に山が迫っているとは思わなかった。雲間にその姿を見たときにゾクッとするほどだった。いい山だ。こんな山を見て過ごせる、この町の人はいいな、と思った。

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2006/11/07

裂織協会HPの紹介

 パートナーのみやが会員であることで、全国裂織協会のHP作りを手伝っている。更新作業をしたばかりなので、ついでに、このHPを紹介することにした。この協会では、隔月に「全国裂織ニュース」を発行している。全8ページ程度の機関誌である。その内容をHPに掲載している。最新号(21号)には『風の旅人』編集長の佐伯剛さんが巻頭論文『「いのち」を循環させる織物』を寄せている。

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2006/11/05

スロヴェニア・クロアチアへの旅、HP本館に掲載開始

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       ドボルヴニク遠望
 先日出かけたスロヴェニアとクロアチアへの旅の記録を、いつも通りに、パートナーのみやが、旅日記として書き、私の写真を添えて、HP本館の旅の項に掲載しはじめた。今日、1.「プロローグ」と、2.「第1日、成田からスロヴェニアへ」を公開した。パートナーはかつて高校で世界史の教師をしていた。だから歴史が気になる。スロヴェニアもクロアチアも、もともとユーゴスラヴィアの一部だった。それ以前も、長い間、オスマントルコとオーストリー帝国との間にあって、どちらかに支配されるという不幸な目にあっている。アドリア海の沿岸都市は、ドボルヴニクを含めて、ヴェネチアの支配を受けるか、独立するか、の狭間に揺れた。そのあたりをふまえて旅行記を書こうと、最初から少々詳しく歴史のことを書いている。

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2006/11/03

『海辺のカフカ』を読む

 いまさらであるが、旅の途上で村上春樹「海辺のカフカ」を読んだ。ふだん読めない長編を持参し、旅のつれづれに読む。スイスでは、トーマス・マンの「魔の山」(再読)、アイルランドでは、ロバート・ゴダードの「永遠(とわ)に去りぬ」と、旅先に多少関係したものを読むこともあるが、関係のないものを気分転換のために読むことが多い。今度もそれだった。

 小説は、わりとよく読むが、ベストセラーはさける。性分があまのじゃくだから、世間で騒がれているものには背を向けたくなる。ほとぼりが冷めたあと、じゃあ読んでみるかと手にする。村上春樹のものも、出版されてから時間をおいて、順不同に読んできた。「ノルウェイの森」は少し前に読んだばかりだ。タクラマカン砂漠を旅した時だったか。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は、ずいぶん前に読んで、HP本館に感想を書いている。そこでも、それまで村上春樹を読む気がしなかったなどと書いてある。相変わらずだ。

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