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2006/11/17

行ってきた、弘前へ

061117iwakisan

   ホテルの部屋から見えた岩木山(クリック→拡大)
 東京で数日、そこから弘前へ3日。9日にわたり留守をした。はじめて行った弘前では、紅葉は残っていたが、冬間近であった。2,3日前に雪が舞い、天気は晴れたかと思うと、にわかに時雨れるという北国らしい季節に変わっていた。人々は冬支度をしていた。植え込みの大小の植物に板覆いをしているのが、積雪にあまり縁のないものにとっては目新しかった。また、雪に閉ざされる生活の厳しさも想像した。ずっと雲に覆われていた岩木山が、わずかな晴れ間に全景を見せてくれた。こんなにも間近に山が迫っているとは思わなかった。雲間にその姿を見たときにゾクッとするほどだった。いい山だ。こんな山を見て過ごせる、この町の人はいいな、と思った。

 前のエントリで書いた用事で出かけたのだが、それを済ませたあと、一日半ほど滞在し、足任せに歩き回った。弘前城は、広大な城郭がそのまま残っている。その北側には、古い城下町の姿を残す一角があった。保存対象になっている商家に入ると、いろりには火が燃え、広い土間には古い炊事場がそのまま残されている。明治から大正にかけて建てられた古い洋館が街のあちこちにある。何カ所か訪ね歩いた。「ねぷた」を展示している会館では、シーズンオフゆえわずかな訪問者しかいないのに、ねぷたの熱狂を何とか伝えたいと、説明役は、わたしら二人に太鼓を叩かさせるのだった。ここでは津軽三味線の熱演も聴いた。

 太宰治が弘前高校時代に下宿したという旧藤田家を見た。道路整備のため移築復元されたものだ。太宰は遠縁に当たるこの家に宿った。弘前高校はすぐ近くだ。この遠縁の家の長男が写真を好み、おかげで若き日の太宰の姿が多く残されている。そのころから小説らしきものを書き、この若者に読み聞かせたという。雨の中、寺が軒を並べる禅林街を訪ねる。不思議なことに、ここは改築ラッシュ。本山格の長勝寺では、本堂は覆堂の中にあり、そこへ至る道沿いに並ぶ多くの寺は改築中、あるいは、まばゆいばかりに新築直後であった。篤い檀家に支えられているのだろうか。ある寺の庫裏の壁に、干し柿とともに、カブとみまがうような、太く短い大根が干してあった。ここにも生活があるのだ、と知った。

 2泊だったが、毎晩、町の居酒屋に行った。土地の人で賑わっていた。北国らしい食材は豊富で、酒はうまかった。「豊盃」という地元の酒が気に入った。刺身を幾種か注文し、出てきた量の多さに、一品ずつだよね、と確かめたほどだった。東京からおいでの客から、よくそういわれます、と女店員は微笑んでいた。いい土地柄だ。

 泊まったのはスーパーホテル弘前。インターネットで内容と値段がリーゾナブルと、ほかには何の情報もなく予約した。とてもよかった。全国展開しているビジネスホテルの一種だが、しっかりしたポリシーで運営されている。宿泊者の必要を十分満足する範囲で、徹底して無駄を省き、安い宿泊料(シングル4980円、ダブル6980円)で、これまた無駄がなく、満足できる朝食を提供している。枕がいい。各種の安眠枕を選べる。おまけにここは温泉つきだった。なるほど、毎日満室で、予約が取りにくいわけがわかった。ビジネスマンだけでなく、何かの催しの女性の団体客、ブルーカラーの仕事人も泊まっているようだ。このホテルチェーンは全国展開している。60いくつとか。このホテルを泊まり歩いて、全国各地を旅してみてもいいかとさえ思った。

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コメント

ジロちゃん、九州までご旅行でしたか。湯布院は少年時代大分にいたころ、よく行きました。由布岳にも2度か3度登っています。いいところですが、今は観光地化しすぎてしまったようです。昔は知る人もない田舎の温泉場でした。
 HPの旅日記は、今日、次の分をアップしました。明日はドック入り。あさってから東京と、忙しいので、またしばらくお休みです。
 旅写真は、25日の会合に備えてプリント出力に励みました。工藤さんのDVDを見ると、私の写真の出る幕はないのですが、それでも何か見ていただくものはないかと、苦労して選んではプリントしているうちに、40枚を超えていました。
 では、25日にお会いするのを楽しみに。

投稿: アク | 2006/11/21 20:04

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