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2007/01/30

桜井淳、消える

 どうしたのか。技術評論家・桜井淳は、ブログ(桜井淳の新・市民的危機管理入門)をココログ上から消したようだ。間違いでないとすれば、私の最近の桜井批判にたぶんに関係しているのだろう。小なりとはいえ、ブログという言論の世界で真剣に議論をしようではないかと、呼びかけたとたんに姿を消すとは、どういうことなのだろう。これが桜井淳流の「危機管理」なのか。

 ブログ上に彼が書くものは、明らかに荒れていた。技術論を真摯に論じるというよりも、他者の意見をバカ呼ばわりして非難したり、某大学は三流と誹謗したり、自分を誇大に見せようとしたり、恥ずかしくないかと思えるほど幼稚なことを書いたりと、何ともひどいエントリが多かった。私にとって関心のある問題での間違った主張を放ってもおけず、批判をはじめたわけだ。

 彼はブログ上の一私人にとどまらず、技術評論家として公的に活動している。マスコミにも事故・事件があると登場する。そのような人が、批判に耐えず、ブログを消すとは信じがたい。たぶんしばらく潜んで、どこか別の河岸に現れることだろう。それまで待つとする。なお、書きはじめたプルトニウム原爆問題は、別サイトの方で続編を書くつもりである。

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2007/01/28

原子炉級プルトニウムによる核兵器実験の米政府公式発表

 1月21日のエントリ『軽水炉使用済み燃料からプルトニウム原爆ができるか』と、そこでリンクした別サイトで、この問題に関する日本でのオピニオンリーダーの今井隆吉が、米側の情報に接しながら、結論をすり替えて日本側関係者に伝えたため、正反対の結論がまかり通っている次第を指摘した。それを見破れずにいる、技術評論家・桜井淳は、今井情報を鵜呑みにしているのだろう。自分のブログで「世の中には軽水炉の高燃焼度燃料から抽出したプルトニウムで"兵器級プルトニウム"並みの爆発力が得られると錯覚しているバカがいる-まだ、実験的に証明されていない-」(07/1/19)を書いた(ここ)。タイトルだけで、本文がない。その後、気がひけたのか、タイトルの「バカ」は「ひとたち」に書き直された。ともかく、技術評論家として、こんなでかい態度でタイトルを書いておいて、もしそれが間違いだと分かったらどうするつもりだろうか。まっとうな分野であれば、これだけの間違いをやらかすと、もうその世界では、信用を失い、技術評論家としてはやっていけなくなると思うのだが、どうだろうか。

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2007/01/26

「温暖化の〈発見〉とは何か」のとんでもない誤読

 技術評論家・桜井淳は1月24日のエントリで、スペンサー・R・ワートの著書「温暖化の〈発見〉とは何か」を取り上げ、「素朴ないくつかの疑問」と称して、下記に引用のような感想を書いている(ここ)。これがとんでもない誤読であることを指摘したい。著書の意図を理解しておらず、問題にした図の意味をまったく取り違えている。おそらくこの著書を一行も読まず、ぱらぱらとページをめくり、目にとまった図だけを見て、感想を書いたらしい。こんな怠惰な文献読みでいつも技術評論をやっているのか。この技術評論家の実態を示す例だ。

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2007/01/24

製薬会社の研究所閉鎖は手法の革命的変化のせい

 製薬会社として最大のファイザーが、日本での研究所を閉鎖することが話題になっている。全体としてのリストラの一環らしいが、新薬開発しか将来のないはずの製薬会社が、なぜ研究所を閉鎖するのか。ファイザーは日本に限らず、米仏などの研究所5カ所を閉鎖するという。ファイザーだけではない。他の外資系製薬会社も同じように研究所をすでに閉鎖していたり、予定しているという。研究所閉鎖は、リストラという経営上の問題だけではないらしい。薬品開発そのもののスタイルが変わってきたのが原因のようだ。新薬開発手法は、古いやり方から、新しいものへと革命的に変化しつつあるらしい。私の現役時代の最後のころ、すでに耳にしていた。力ずくのスクリーニング法から分子設計へと、新薬を見つける方法が変わるのだと。

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2007/01/21

軽水炉使用済み燃料からプルトニウム原爆ができるか

 軽水炉使用済み燃料から抽出されたプルトニウムから原爆ができ、かつ核実験も行われていることについて先に書いた『軽水炉使用済み核燃料からの原爆は実験済み』07/1/6)。技術評論家・桜井淳は、このエントリに対する反論のつもりだろう、自分のブログに「世の中には軽水炉の高燃焼度燃料から抽出したプルトニウムで兵器級並みの爆発力が得られると錯覚している「ひとたち」(当初「」内にはバカとあった)がいる-まだ、実験的に証明されていない-」(07/1/19)のタイトルを載せたが、中身を書いていない(ここ)。書くほどの論拠も内容もないのだろう。私のブログの読者は、またもや「桜井淳もの」のくだくだしい議論を見るのもいやだろうから、桜井の唯一のネタもとと推察される、今井隆吉・報告書の問題点と、私の見解を、別サイトに詳しく書いた。こちらをご覧いただきたい。

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2007/01/20

『秋の徒歩旅行』

 4月から5月にかけて、一月ほどドイツに出かける予定である。友人の家に滞在する。ドイツ系アメリカ人のこの友人は、遺産相続でドイツに実家を持つが、ニューヨーク市郊外に住み、年に一二回帰郷するほか大半は空き家にしている。使ってくれと以前から誘われていた。私たち夫婦はよく外国旅行に出るが、主な都市や名所を見て歩く観光が普通だ。訪れた土地の人々の暮らしにすこし入り込んで日常生活を経験するのもいいだろう。彼女の家があるのは、ドイツの南西部、シュヴァーベンとも、黒い森(Scharzwald)ともいわれている地方だ。カールスルーエに近く、少し行けば温泉地バーデン・バーデンがあり、足を伸ばせばストゥットガルトやフライブルクにもいける。しかし何よりシュヴァーベンの野や山、森の中を歩き回ってみたい。ヘルマン・ヘッセが生まれ育ち、自己の進路を見いだすまで波乱・動揺の青春時代を送った地方だ。大学のドイツ語購読で読んだ「秋の徒歩旅行」を思い出す。

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2007/01/17

桜井淳を、なぜ私は見限ったか

 技術評論家・桜井淳が、私を「門前払い」にすると書いた(ここ)。笑わせる。門前払いとは、来訪者に対していうことだ。ここ何年か、拙宅に来訪し、こちらの貴重な(老い先短いから)時間を割かせたのは、桜井ではないか。私は桜井と会うことに何のメリットもない。来宅して、あれこれと意見を請い、論文草稿を送りつけてコメントを求め、ブログの立ち上げ方の指南を求め、最近では応募している数多の教職の問い合わせ先になってほしいと依頼してきた(まだ一度も問い合わせはないが)のは、桜井ではないか。私は桜井の自宅を訪問したことはないし、全くその必要がない。わざわざ門前払いなど告げることはないのだ。【ココログの24時間メンテナンスのため、即時に反論を書けなかった。私の反撃を期待していた方には、待たせて申し訳なかった】

 桜井に対して、私は好意的に対応してきたつもりだ。しかし、私はそれをやめることにした。このところの私の発言から、それは感じ取っていることだろう。なぜか。彼は分かっているはずだ。いくつかの理由があるが、最大のものは、彼が私に対して、卑劣な背信行為を犯したからだ。なにのことか、桜井には思い当たるだろう。今はとりあえず明かさずにおく。

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2007/01/15

『聖書と現代社会』を紹介する

070115  これは、クリスチャンにとって、たいへんな本だ。とうとう教会の内部から、ほんものの声が出てきた。イエス自身(A)とキリスト教・教会(B)とを分けて考え、(B)の問題性、さらには虚構性を指摘するような発言が、キリスト教の内部、聖書学の専門家から出てきた、ということだから(『聖書と現代社会ー太田道子と佐藤研を囲んで』(NGO「地に平和」編、新教出版社、2006/12刊)。

 私が面白がるにちがいない、おすすめと、クリスチャンの友人からこの本が送られてきた。この問題についてのふだんの私の主張を知り、よく話しもしている友人である。私は最初軽く考えていた。どうせ、何か少しラディカルなことを言って、最後は護教的になるに決まっている、と思っていた。読み始めたら、とても面白い。最後まで護教色を出さずに、すっぱりと言い切っている。これは画期的だ。イエス自身(A)と、イエスをキリスト(救い主)とするキリスト教(B)とは別もの、というのが、僕に限らず、キリスト教・教会から脱出し、キリスト教を外から批判する立場にいる人々の主張だ。この本は旧約聖書学者・太田道子と、新約聖書学者・佐藤研を囲んでの座談会の記録だが、この二人の聖書学者は、イエスとキリスト教を分けて考えることを明言している。違うとすれば、インサイドにい続けようとしていることである。

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2007/01/11

廃物間の愛に可能性はあるか

 ブッシュ米大統領が新しいイラク戦略を発表した。さらに米兵を増派し、治安維持の強化を図るというのだ。ブッシュ批判派は、この戦略をサージ(surge)という言葉で皮肉っている。何かがどっと増えるのがサージ現象で、電流とか波とか風について使う。ブッシュ・チームは、米兵のサージで、イラクの難局が解決できる、というか、それしかないと考えている。これに関して、NYT(ニューヨークタイムズ)のコラムニスト Mareen Dowd の書いたコラム ”Love among Ruins" を紹介しよう。タイトルはそれを訳したものだが、直訳すれば「廃墟の間の愛」意訳すれば、「駄目もの同士の相互愛でなんとかなるの」とでも言おうか。

 Maureen は、いつも歯に衣着せぬ主張を、巧みな言い回しで、すかっと言ってくれる。私がNYTでもっとも好むコラムだ。【リンクのコラムを読むには、NYTのTimes Select の契約が必要である】

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2007/01/10

Aaron Swartz がブログから消えた

 つい先日、早熟・天才児アーロン君のことを紹介した[『早熟・天才児の Aaron Swartz に注目する』(06/12/7)]。彼のブログを読み続けるのが楽しみだったが、元日のエントリを最後に、彼はブログ空間から去った。とりあえずかもしれないが、しばらく彼のエッセイを読めなくなったのは、さびしいことだ。

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2007/01/09

技術評論家・桜井淳は泥試合を所望。私はパスだ

 技術評論家・桜井淳とは、技術的な問題の是非を論じて、彼の実力と実像を明らかにすることが、ある意味、社会のため(同時に彼のため)と思ってやってきている。しかし、結構こたえているらしい。彼は泥試合に持ち込もうとしている(ここ、こんなものを引用したくないが、まあこれぞ彼の実像だと読んでいただこう)。まあ、好きにするがいい。自らをおとしめるだけだろう。私は、低レベルの争いをしたくないので、今回はパス。私の投げかけたいくつかの問題についての回答を待つ。

【私のブログの読者へ。このところ妙なエントリばかりで、申し訳ない。もうしばらく事態を見守って、あるいは見過ごして、いただきたい。まもなく常態に戻すつもりである。いやそうもいかないか。】

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2007/01/06

軽水炉使用済み核燃料からの原爆は実験済み

 あまり知られていないようだが、インターネット上には、かなり細部にわたる原爆情報がある。それらは、どれも機密解除された情報にもとづくものらしい。その情報によると、アメリカは、軽水炉使用済み燃料から回収されたプルトニウム(プルトニウム240含有量19%超)を用いて、実際に原爆を作り、実験している。1962年に実施し、20キロトンという長崎原爆並みの原爆が作れることを実証した。そのことは1977年に公表されている。カーター政権がプルトニウム利用や高濃縮ウランの国際規制をきびしくする政策を打ち出したことと符合する事実だ。

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2007/01/04

桜井淳の反論に

 12/31に「言い過ぎだよ、桜井淳」を書いて、当然、反論を予想していた。このブログのコメント欄に。しかしまたもやコメントのできない、自分のブログに書いている(ここ)。トラックバックのやり方も知らないらしい。仕方がない。またもや、お目汚しを書くことになる。

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2007/01/03

本を買う

 本をよく買うほうだ。しかし年とともに、本を買うとき考えるようになった。この本を買って、死ぬまでに読むだろうかと。(A) 買ったらすぐ読む本と、(B) いずれ読むとか、資料として使うために買う本とがある。(A) はいい。問題は(B)で、これについてはかなり迷うようになった。それでも買ってしまうことが多い。

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2007/01/01

年賀新聞「てとら」07年号

07tetratx
明けましておめでとうございます。

 このブログでのお付き合いを本年もよろしくお願いします。

 

わが家では、A4版両面刷りの家庭新聞というようなものを、年賀状代わりに送っています。同時にHP本館に掲載しています。今年の分(2007年号)をそちらに載せましたので、ごらんください。過去分もこちらからご覧いただけます。

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