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2007/04/11

ドイツへの旅

 明日(07/4/12)からドイツへ旅に出る。そのことについては、すこし前に書いた(『秋の徒歩旅行』07/1/20)。くり返しはやめておく。そちらをご覧いただきたい。今度の旅は、およそ次の三つの内容だ。

a.ドイツ南西部にある友人宅に滞在。
b.友人と、ドレスデンとライプツィッヒへ旅行する。
c.友人宅の近隣の地方都市や田舎を訪ね歩く。

 帰国は、5月11日になる。ネット接続がうまくいかなければ、それまでごぶさたすることになる。

 この友人ヒルダのことは、これまで何度か書いたことがある。以下をご覧いただくと、この友人との縁のこと、1年前に来日したときの話題などが書いてある。

『ヒルダとの再会(05/2/21)』
『ヒルダを迎える(06/4/9)』
『ブログ復帰(06/4/19)』
『ひどいぞ、外国人向け英語バスガイド(06/4/22)』

 ヒルダ(ヒルデガードがフルネームだが、私たちはヒルダと呼んでいる)のドイツの家があるのは、ドイツの南西部にあるバーデン・ヴュルテンブルク州。西はフランスと接し、南はスイスとの国境である。東にはミュンヘンのあるバイエルン州がある。この州の南部では、ライン川がフランスとの国境になっている。そのライン川沿いにカールスルーエという都市がある。かつての原子力研究所だった国立研究所、ドイツ連邦の最高裁判所(司法裁判所と憲法裁判所)などがある地だ。この州の州都は、シュトゥトガルトで、私は大学の名で知っていたが、それ以上にメルセデス・ベンツの本拠地として有名だ。この州には他に大学町として、ハイデルベルク、チュービンゲン、フライブルクなどがある。ライン川の向こう、フランス側には、一時代にはドイツ領でもあったストラスブールがある。

 ヒルダの家は、カールスルーエを黒い森の方に入った郊外の小集落にあるようだ。まわりは野原や森で囲まれている。そこにゆっくりと滞在し、ヒルダと一緒にしばらく住むことを、旅の第一目的にしている。毎日どこかの名所巡りをするというのではなく、ヒルダと積もる話をし、食事や家事を一緒にし、近所を散策し、夜ともなればワインを楽しむ。そんな生活をしてくるつもりだ。ヒルダは知的な人で、音楽、美術などに造詣が深い。メールのやりとりでも、さまざまなことを問題にして書いてくる。会話の話題にはこと欠かない。つれあいのみやとは、最初に知り合ったときから、まるで姉妹のように気心が通じあっている。

 しばらく落ち着いてから、ドレスデンとライプツィッヒへの6日ほどの旅に出る。私たちは、ドイツへは、すでに何度か、仕事あるいは休暇で行っている。しかし、かつて東ドイツという別の国にあったこの二つの街には行ったことがない。今度の旅で、ヒルダが私たちをぜひ連れて行きたいといいだし、私たちもかねてから興味をもっていたので、異存のなかった都市だ。ドレスデンには、ワーグナーが音楽総監督をつとめたゼンパー・オペラハウスがある。そこでオペラ(訪問時期にはベルリオーズ『ファウストの劫罰』を上演中)を見る。ドレスデンは、第2次大戦末期、爆撃で完全破壊されたあと、長期にわたり再建が進められてきた。その「しんがり」として、つい一昨年(05年)の10月に完工なったフラウエン教会を見るのも楽しみだ。ライプツィッヒでは、セバスチャン・バッハが音楽監督(トーマスカントル)をしていたトーマス教会を訪問したい。またゲヴァントハウス交響楽団を聞くことになっている。

 この旅が終わると、ヒルダはアメリカへ帰る。僕らだけで彼女の家にしばらく滞在する。この間、近隣の街や森へ何度かいってみようと思う。上記『秋の徒歩旅行』で書いたことだが、この地はヘルマン・ヘッセ生誕の地、カルフに近い。また、ヘッセが煩悶の学園生活を送り、小説「車輪の下」のモデルの地となったマウルブロン修道院などにも近い。できればフライブルク、ストラスブールあたりまで足を伸ばしてみたい。しかし、あれもこれもは無理だろう。むしろ、滞在する町の居酒屋などで、地元の人とビールを酌み交わし、話し合いたいと思っている。そのためドイツ語の会話や文法などを、付け焼き刃を承知で勉強し直している。どういうことになるか。

 インターネットをしばらく忘れることも考えたが、やはりネット生活は続けたい。ノートパソコンを持参し、ローミングサービスを利用するつもりだ。モジュラー・ジャックの変換プラグを用意したり、アクセスポイントを確認したりして、一応の準備は整えた。それでも若干の不安は残る。うまくいったら、このブログに、「ドイツ通信」をときおり書くつもりだ。また、HP本館の談話室(Aquarian's Salon)を利用して、写真レポートをすることも考えている。接続ができたら、そちらに書き込むので、チェックしてほしい。

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コメント

アクさん、行ってらっしゃいませ。ドイツからのお便り愉しみにお待ちしております。お留守の間は、旅行記を少しづつ拝見したいと存じます。

投稿: 梅吉 | 2007/04/11 22:49

梅吉さん、ご挨拶ありがとうございます。今朝は早起き。6時に家を出て、成田空港までドライブ。そこに車を預けて、出かけてまいります。しばらくごぶさたするかもしれません。帰りましたら、よろしく。「木曜日の女」、ますますのご活躍を。

投稿: アク | 2007/04/12 04:55

楽しんでいらしてください。そしてドイツでネット接続がうまくできますように!(祈)

投稿: R-Ono | 2007/04/12 15:17

無事友人宅に落ち着き、近郊の古い趣を残し、いかにもドイツ的な街の散策を楽しんできました。

友人宅のある集落は、丘の斜面にあるこぢんまりとした気持ちのいいところで、とても気に入っています。

インターネットの接続には、何度かトライして苦労しましたが、今やっと、みやのパソコンの方でつながりました。

とりあえず、無事のご報告まで。

投稿: アク | 2007/04/13 23:18


アクさん、みやさん

インターネットって、凄いですね。距離感がまるで感じられないほど、身近に感じます。
ドイツの春をいろいろに想像しております。たぶん、マロニエが花盛りでは?

こちらは何故か少し寒いです。まだ暖房をいれてます。
我が家も来週の移動に備えて忙しいです。
カールスルーエの駅は小さな駅ではなかったかしら?ホテルを間違えたり、タクシーがなくて困ったことがありました。

ボッン・ボワイヤージュ!

投稿: 美千代 | 2007/04/13 23:27

みやさん、アクさん
初めまして。
横浜在住の西谷と申します。クロアチアへの旅に出掛けたく、webをさまよっているうちに、すばらしい「旅日記」に行き着きました。全16日行程を貪り読みました。観光ガイドブックでは得られない、新しい旅の仕方、楽しみ方をお教えいただけました。すばらしい写真もありがとうございました。拝見したのを機に、カメラもこの10年ばかりコンパクトデジでしたが、D-80に買い換えました。
ドイツは、若いときに、ドイツ菓子修行に滞在した国です。ブラウボイレン/Ulm近郊やフライブルク、ボルフェンビュッテルなど半年単位で暮らしていました。旅日記を拝見できることを楽しみにしています。

投稿: 西谷 | 2007/04/27 09:45

西谷さん

書いておいたものを、読んで反応をいただく、このようなコメントは、ほんとうにうれしいものです。

今回の旅では、このページの右上、My Homepages のリストにある「Aquarian's Salon(掲示板)」に、とりあえずの写真レポートを書いています。そちらをごらんください。

これからもよろしく。

投稿: アク | 2007/04/27 15:15

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