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2007/08/24

今年の信濃追分

070824asama

 今年もまた信濃追分にある友人の山荘へ行ってきた。ここへは、ほとんど毎年おじゃましている。私たち夫婦だけのこともあり、共通の知人グループが5夫婦集まることもある。晴れていれば、早朝に起き、近くの早稲田セミナーハウスの野球練習場へ行き、浅間山全体を望み、写真を撮る。今年撮りに行った朝は剣が峰に雲がかかっていたが、浅間山(標高2568)自体はよく晴れ、赤い地肌を見せていた。その間の山裾にある側山、石尊山(標高1668m)がくっきりと浮かび上がって見えた。

 石尊山へは三年前、友人6人で登山を試みたのだが、私たち二人が遅れ、雨が降り出したので、登頂を果たせず撤退した。他の4人は山頂をきわめ、豪雨の中を急ぎ下山した。私たち二人は山林パトロールの方の車に便乗し下山したのだった。その次第は以下の二つのエントリに書いてある。

『石尊山に登る』(2004/08/11)
『石尊山に登る(続)』(2004/08/12)

 今年は、中軽井沢の星野温泉付近と、旧軽井沢の旧三笠ホテルを訪ねた。私の古いアルバムに、50年前、1957年7月末に、星野温泉で開かれた研修会に出たときの写真が数葉ある。その後もこのあたりを通ったことはあったが、星野温泉そのものがどうなっているか、懐かしく思い、訪ねてみた。当時は林に取り囲まれて、数棟の木造建物が複雑につながった星野温泉が孤立してあった。久しぶりに訪ねてみると、すっかり様子は変わっていた。146号線沿いに「星野温泉」という大きな看板はそのままあるが、そこを入っていっても、星野温泉はもはやない。その場所あたりにトンボの湯という日帰り温泉入浴場と村民食堂があるだけである。その奥手にあった川沿いの遊歩道は、野鳥の森ハイキングコースとして整備されている。星野温泉は「星のや」という宿泊施設に変わり、まったく別の道沿いに入口が設けられている。50年前を思い出してみると、このあたりから西北側に、現在は千ケ滝別荘地区が広がっているが、そのあたりは当時は全く手つかずの原っぱで、ススキが一面に生えていた。

 星野温泉の敷地内に、軽井沢高原教会があった。結婚式を挙げる場所としてよく使われていると聞いていたが、それはいまでは、道をへだてたブレストンコート・ホテルの敷地内に移設され(たのだと思う)、ホテルで行う結婚式のチャペルとして使われているようだ。同じホテルの構内には、石の教会・内村鑑三記念堂もあり、これも結婚挙式場として使われているが、観光目的の一般客も受けいれている。カリフォルニアにすむ建築家ケンドリッチ・ケログの設計になるチャペルはとてもユニークだ。丸底の空堀のような石積みのアプローチをゆるやかにたどると、石の教会に至る。これは斜めに倒れた石のアーチ門の列というか、薄ぺらで巨大な貝殻が林立しているような構造を持ち、その間はガラス天井で、会堂には、丸く角の取れた木造のベンチが並んでいて、とても明るい。会堂に入る前に内村鑑三の資料室がある。しかし、なぜここに内村鑑三がいるのか、とても違和感があった。星野温泉との関連はともかく、結婚式場目的で作られた超モダンな教会に、無教会キリスト教の祖、鑑三の名前が使われたのだろうか。

 旧軽井沢の町を散策した。軽井沢を別荘地として「発見」したそもそもの人、英国宣教師アレクザンダー・クロフト・ショーの記念会堂と第1号別荘の復元家屋などを見たり、旧三笠ホテルではリコーダーとチェンバロによる古楽演奏のミニコンサートに出たりして、軽井沢滞在を楽しんだ。

 信濃追分の山荘を訪ねての恒例は、ご馳走を食べ、美酒を飲みながらの、限りなく続くおしゃべりである。今年はわずか2夫婦だったが、それぞれの生活現況からする話題は豊富で、とても語り尽くせなかった。軽井沢も日中は30度近くまで達し、珍しく暑い夏ではあったが、朝夕は20度を切り、寝るには掛け布団を必要とするほど冷える。下山してみると、今年の猛暑はまだ続いているようだ。

 毎年同じことを書いているようだが、ブログ上に残っている関連エントリは、上記のもの以外に、以下がある。

『信濃追分の夏』(2004/08/08)
『信濃追分の朝、泉洞寺に野の仏を訪ねる』(2004/08/09)
『近況と雑感』(2005/08/09)
『信濃追分の昨今』(2006/08/18)

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