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2007/10/11

新老人vs.旧老人(暴走老人?その3)

 二つ前のエントリで予告してしまったので「暴走老人」について私の考えをまとめてみようと、あれこれ書いてみたが、気に入らない。誰でもがいいそうな月並みなことしか書けていない。それを載せることは止めにして、別のことを書くことにした。これも特に新味があるわけではないが、われわれ世代の老人にとっては、これから深刻な問題となるかもしれない。そんな予感がすることを取り上げてみる。

 藤原智美(前の二つのエントリ参照)は、暴走する老人に「新老人」という言葉を使った。私は別の意味の「新老人」がこれから出現し、老人の世界がこれまでの「旧老人」だけのそれから、大きな変化を遂げるのではないかと予測する。「旧老人」にとっておそるべき「新老人」の登場である。それはすでに2007年問題として話題になっていることの一側面といえる。2007年(今年のことだ)から始まって、いわゆる団塊世代が大量に定年退職する。それにともない、さまざまな社会経済的な問題が出現する。主として企業での年齢構成変動や技術継承、多額の退職金の金融面への影響、政府における社会保障支出の増大、新需要の創出などが問題とされている。私たち、すでに退職生活に入っているものにとって身近な問題としては、新しい大量の退職者群が、いわば新「遊民」として、われわれ旧「遊民」の世界に入ってくるということだ。彼らはさまざまな場に現れはじめ、圧倒的エネルギーと数とで、これまでの老人社会を変えていくのではないか。それはきっとわれわれ旧老人にとって、脅威となってくるだろう。

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2007/10/09

「暴走老人!」という、こじつけ本 (暴走老人? その2)

 前回書いたようなことがきっかけになって読んでみた藤原智美「暴走老人!」(文芸春秋社、07/8月刊)という本。結論としてはトンデモない本で、論じる気もしないほどなのだが、行きがかり上、なにか書いてみよう。

 軽い本である。よく話題になるような社会現象が取り上げられていて、格別精読を必要とするようなものではない。斜め読みで十分で、2時間もあれば読めてしまう。行列待ちができずにキレるとか、やたらしつこくクレームをつける老人が増えた。それだけでなく凶暴な犯罪に走る老人も急増している。その社会的背景に何があるか。どうも老人たちが生きづらい時代になってきたのではないか。まあ一言でいえば、そんなことを書いている。しかし書いてある時代の変化はよくいわれていることだし、それを困った老人が増えていることに直接的に結びつけるのは無理があるようだ。

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2007/10/08

暴走老人?

 最近老人がキレやすいという話しを聞く。そういえば自分もキレやすくなったかな(いやもともとその傾向があった)と思っていたところに、ちょっとしたきっかけがあった。そんなことで、藤原智美「暴走老人!」(文芸春秋社、07年8月刊)という本を読んでみたのでそれを話題に書いてみる。書いているうちに長くなったので、今回は読むきっけになったちょっとしたことについて。この本についての感想は次回。そこでは、書かれていることは、だいぶ違うんじゃないか、という話になろう。そして次々回に、じゃあ自分はどう考えるかを書くことにする。それほど熱をこめて書くほどのことでもないのだが、最後までまとめきれていないので。

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2007/10/02

おかしいぞ、「安全・安心」という連語

 かねてから「安全」をいうとき、「安心」という言葉を添えて、「安全・安心」というようになったことに嫌悪感を抱いてきた。最近、ますますひんぱんに聞くようになってきた。テレビコマーシャルにも登場する。東国原知事も、宮崎県の食の安全を訴えるとき、何のてらいもなく「安全・安心」を繰り返す。各地の行政機関に「安全・安心なんとかかんとか」というような組織や委員会ができている。いまや行政機関などで大はやりの言葉のようだ。しかし、「安全」と「安心」をつないで、「安全・安心」と連語にして使うのは、間違っている。最近依頼されてあるところに寄稿した際、それを書いた。それがまだ出ていないので、先取りして書くことはやめておきたいところだが、昨日(07/10/1)の福田新首相の所信表明演説で、それが連発された。やはりひとこと書いておきたくなった。

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