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2008/02/28

理論の「美しさ」(迷い道にいるのか、物理学。その3)

 少し間が空いてしまったが、予定していた「迷い道にいるのか、物理学」シリーズの第3部を書いてみた。自然法則の究極を求める理論物理の最先端が、スーパーストリング理論という迷い道に入り込んでしまっている(らしい)。それはいったいなぜなんだろう。関心はそこにある。今回は、「なぜ」を端的にいえば、1)「自然法則は美しい」という信条と、2)未踏峰を登はんするこの集団作業が、それがあまりに難路ゆえにカリスマ的なリーダー(一人、あるいは少数)に依拠しすぎた、というあたりにあるらしい。そのことを書いてみよう。書いているうちに例のごとく長くなったので、今回は、1)だけにしておく。

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2008/02/25

墓の準備

080225tomb

 まだまだ死は遠い将来のことと思いながらも、死後の後始末のことは考えておこう。親を見送った頃から、そのことは何となく気になっている。連れ合いからは、葬儀の仕方や相続のことなどを書き残しておいてほしいと、注文をつけられたことがある。自分の方が長生きするつもりだなと思ったら、自分の分はとっくに書いてあるという。ひとりで海外旅行に出かけたことがあった。その折に、概略の方針のようなものを「遺言ノート」という出版物を利用して書いておいた。葬儀をしないこと、僅かの遺産は二人のうち残された方の老後の生活費に当てること、その他の後始末のことなどである。ただ、そこに書けなかったのは、遺骨の始末のことだった。それを今回決めることができた。手に入れたのは、普通の墓地ではない。共同墓の一種である。夫婦墓であること、宗教・無宗教不問のこと、全費用を前払いできることなどが気に入った。

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2008/02/13

『求めない』をもとめない

 加島祥造の『求めない』(小学館、07/6月刊)というタイトルの本が売れているそうだ。40万部も売れたという。出版間もなく本屋で見たが、私はこの手の本は苦手で、買い求めなかった。80歳を超えた英文学者、詩人である。長い人生経験の果てに到達して心境を、「求めない、すると、・・・」という句ではじめて、短く印象的な言葉で結んだもの、百編あまり。見事だ。しかし、短い詩編をこの人の生から切り離して、ひとり歩きさせることに疑問を感じた。今月の総合雑誌『文藝春秋』(08年3月号)で、この短詩集がどのようなバックグランドから生まれたかを、著者が赤裸々に語っているのを読んだ(『「求めない」僕が、愛した女性』上記号176ページ)。やはり、著者の意図は、一般の受け止め方と違っているようだ。諦観ではなく、むしろ人間の本性である希求本能をおおらかに肯定しているのだ。逆説的に語られた「求めない」ともいえる。

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2008/02/03

いいんじゃない、福田流

 「つなぎ法案」という暴挙を最後に止めたのは福田首相だったらしい。すでに新聞などにも書かれていたことだが、今日(08/2/3)の日曜朝恒例のいくつかの政治番組で、関係者がそれとなく明かしている。ひたすら低姿勢を保ち、表だって派手に動かず、他人事のように装いながら、最後には収拾に動く。それが福田流のようだ。それを私はけっこう評価している。衆参で政治勢力が逆転している状況を当面乗り切るには、それしかあるまい。あるいはこの時代の政治にふさわしい類いまれな資質を持った首相ではないかとも思える。歴代の自民党の首相にも、自民党政治にもこれまで支持表明をしたことのない者である。とんだ見込み違いかもしれないが、そう書いておこう。

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