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2008/09/02

健康によい食品選びのための指標:ONQI

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 新着のナショナル・ジオグラフィック誌(08/9月号)を拾い読みしていたら、こんな記事が目についた。米国で、栄養価をあらわす指標 ONQI というのが新たに導入され、スーパーで売られている食品に表示されることになるという。すべての食品に、1-100の指標が付けられる。点が高いほど,健康にいいと。健康を気にする消費者は、スーパーで食品を求めようとするとき、この指標を参考にするといいというわけだ。たとえば、ブロッコリーやオレンジは100、リンゴ、キャベツ、トマトが96、紅ザケ、鯛、エビが、それぞれ、82、82、75と、高い指標を与えられ、他方、ステーキ、鶏胸肉、ハンバーガー、目玉焼き、ホットドッグなどが、それぞれ 44、39、25、18、5 と低い指標になる。ナショ・ジオ9月号の「健康」欄に80ほどの品目の指標が出ている。

 ONQI とはOverall Nutritional Quality Index(総合的栄養価指標とでも訳すのだろうか)のことで、米国保健省長官の要請で、専門家のグループが編成され、イェール大学グリフィン予防医学研究センターが実務を担当して算出されたものだそうだ。食品に含まれる栄養素、ビタミン類、糖分、塩分の量や、血圧など健康への影響を総合的に評価した指数だという。

 指標の例を見ると、概して果物や野菜が高い指標を与えられ、高カロリーの肉類は低い指標だ。またアメリカ人の食生活を対象にしているので、取り上げられた食品が、われわれからすると偏っていて、日本人にそのまま当てはまるわけではない。日本人の食べる豆腐とかいろんな種類の魚には指標は付けられていない。

 アメリカ人は過食で、肥った人が多い。一部の人をのぞくと,彼らの食は、めちゃくちゃだといってもいい。肥満が健康を大いに損ねている。健康保険や医療制度を考えると、カロリーの取り過ぎと偏食を抑えないとどうにもならない。そう考えた政府主導で始まったことらしい。アメリカならではの話である。

 この指標への疑問が早くも出ている(たとえば、ここ)。この指標は量的なことを取り入れていない。およそ人々が食べる量を推定して、指標が算出されている。だから水分の多い,低カロリーの食品、たとえばスイカなどは、そうたくさん食べられないから、高い指標(スイカの場合、94)が与えられている。一方、鶏の胸肉は、ふつう食べる量では、カロリー摂り過ぎになるので、低い(39)というわけだ。しかし料理法による違いまで取り入れられていないので、たとえば紅ザケが高い指標とはいえ、それをフライにしたり、高カロリーのクリームソースで食べたら、思ったほど高い指標の食品ではなくなってしまう。また、この指標は、商売に利用されるだけではないか,というような指摘もある。

 さて、日本ではどうなるか。何でもアメリカのまねをする日本のことだ。そのうちに導入されるのだろうか。

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コメント

アメリカの国立がん研究所で「デザイナーズフード」といっているものと、多少の違いがありますね。

どういう事なんでしょうか?大きな違いでは勿論ありません。でも、うるさいことを言えば、鮮度だって問題ですけれども、一つの指標ということですよね。

投稿: 美千代 | 2008/09/05 20:50

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