利己心から強欲への暴走を止められるのか
オバマ大統領は就任演説の切り出しの部分で「私たちが危機のさなかにあるということは、いまやよく分かっている」として、二つの点をあげた。第一は暴力のネットワークとの戦争状態。もう一つが、経済危機である。これについてはこう述べている。
| 経済はひどく疲弊している。それは一部の者の強欲(greed)と無責任の結果だが、私たちが全体として、困難な選択を行って新しい時代に備えることができなかった結果である。(朝日新聞訳) |
米国の金融界の暴走の結果、世界全体が経済危機に陥っている。それが一部の者の「強欲と無責任」が引き起こしたものであり、政治経済システムがあらかじめ何らかの措置を講じて、その暴走を抑制できなかった。防止措置をとることは「困難な選択」だった。しかし経済システムが向かおうとしていたのは「新しい時代」であって、「困難な選択」をあえて行っての「備え」が必要だったのだ。短い言葉で、そのように指摘している。
このような危機が起きたのは、経済活動を理論的に分析し、指針を与える「経済学」そのものに問題があったのではないか、それも基本的なところに問題があるのではないか。私はそんな疑問に囚われて、素人なりに読んだり考えたりしている(すでに2回、このテーマで書いている。その1、その2、もごらんいただきたい)。
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