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2009/04/16

ネモフィラの丘

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 国営ひたち海浜公園に、この時期、ネモフィラの花で覆われる丘がある。はじめて行ってみたが、なかなか見事である。北海道・網走に近いあたりにシバザクラで知られる丘が1,2カ所あり、訪れたことがある。あれほどの華やかさはないが、ライトブルーに染まった丘も清々しくて好ましい。

 ネモフィラは、花壇の花としてこの頃よく見かけるようになった。ルリカラクサ(瑠璃唐草)とも呼ばれるらしい。ネモフィラの名は、「林を愛する」の意味だという(ここ)。フィロソフィア(知を愛する、哲学)と共通する語源を持つ。

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 ひたち海浜公園となった場所は、茨城県東海村と阿字ヶ浦の間の海岸沿いの砂防林であった。戦中は陸軍の軍用機用の滑走路があったらしい。戦後しばらくは、米軍の射爆場として用いられていた。私が東海村の日本原子力研究所で働き始めた頃は、米軍機が頻繁にやってきて、模擬爆弾を投じていた。周辺の民家あたりに誤爆事故などもあったが、さすがに原子力施設の上は飛ばないことになっていた。それがいつ米軍から返還されたのか。しばらくは荒れ放題に放置され、4WD車愛好家が忍び込んで、浜辺を走り回ったりしていた時期もあった。80年頃から開発が進み、海沿いは常陸那珂港の港湾設備が整えられ、その一部に東京電力の大型石炭火力発電所(常陸那珂火力発電所、百万キロワット)もできた。陸側の土地のかなりの部分が、国営の公園となった。総面積はディズニーランドの5倍に相当する350haの広さをもつ。91年に開園し、今なお整備が進められている。

 西口のあたりには広大なチューリップ園と水仙園がある。日本の他のチューリップ園と比べると、松林などの木陰のあちらこちらに、造園を工夫したチューリップ畑が拡がっている。何となくオランダ・アムステルダム郊外のキューケンホフ公園(私たちの実見記はここ)を意識しているのかなと思わせる。海岸近くには砂丘ガーデンがあるなど、変化に富んでいる。高速道の北関東自動車道の東端が東水戸道路からさらに常陸那珂有料道路となって、ひたち海浜公園インター出口が公園に直結している。水戸からはもちろん便利で、20分ほどで行ける。東京からだって常磐自動車度に乗れば、1時間半もかからずにいける。休日のETC料金割引でいらっしゃってはいかがか。4月下旬から5月はじめには、画像でお目にかけたよりもっとびっしりとネモフィラの絨毯が丘を覆うことになろう。

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