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2009/06/08

東京とウィーン、地下鉄スリ事情

 不意の所用で上京、銀座線浅草駅から東京自宅のある都営線曙橋駅まで、二度乗り換えて30分あまりの車中。感心したのは、乗客のみなさんのいたって無防備なこと。というのも、先日オーストリアに旅行した時、ひどいスリ(というより強盗的掻っ払い)に遭い、それ以来すっかり用心深くなっていたからである。海外によく出かける息子にいわせると、私がウィーンで経験したようなことは、世界中の大都市の標準レベルなのであって、東京やその他日本の大都市は、その世界標準から隔絶して後れている(いや進んでいる?)のだそうだ。ともかく日本は、治安のいい点で有り難い国なのだが、それに慣れた日本人が、海外の大都市へ行き、公共交通機関などを利用すると、いい餌食になる。私の経験をお話ししておこう。

ウィーン街歩き 今回出かけたオーストリアの旅の前半はある旅行社主催のウィーン滞在・散策の旅行だった(後半のザルツカンマーグート、ザルツブルクは個人旅行)。自由時間をたっぷりとり、地下鉄一週間乗り放題の切符を与えられて、ご自分で自由に歩き回ってください、というものだった。ウィーンは見るべきものが凝縮してたくさんある都市だ。徒歩で、あるいは地下鉄で、思い思いに出歩くのが楽しめる街だ。1週間いても物足りないぐらい見たいところ、歩き回りたい路地が多い。しかし、ウィーンの街自由散策には危険がいっぱい。添乗員からスリ多発について繰り返しての注意は聞いていた。しかしまさか自分がこんな形で被害者になるとは思いもよらなかった。

一人で路地裏散策に出かけ 日程も半ばを過ぎた土曜日の午後だった。午前中のプログラムに疲れたという妻をホテルにおいて、一人で旧市街中心部に向かった。今回のウィーン滞在の私としての目的の一つは、旧市街の路地散歩であった。いくつかのルートに分けて、何度か裏路地を訪ねた。この日の午後は路地歩きのガイドブックを参照しながら、おすすめの路地を心ゆくばかり辿るのが目的だった。カメラ一つを手に心弾ませて出かけた。ホテルは地下鉄の駅に近く、中心部(ステファン大聖堂広場)へは二駅で行ける。歩いても行ける距離だが、便利なのでつい使ってしまう。おまけに乗り放題の切符を手にしている。

こんなスリに遭った 土曜日の午後ともあって、地下鉄のホームにはけっこう人が多かった。地下鉄がやってきてドアが開く。人のあとについて電車に取り込もうとしたときに、グイッと肩を掴まれた。振り向くと黒いきちんとしたスーツ姿の上品そうな顔立ちの紳士である。私の背中に何かついていると懸命に払ってくれようとしている。左手で私の肩をつかみ、右手で力強く私の背中をこするように叩いている。「アイス」か「アウス」と叫んでいる。鳩の糞でもついているのか、それとも私の嫌いな毛虫でもついているのか。一瞬そう思った。片足を電車に乗せた状態で肩をつかまれ動きも取れない。親切にもほどがある。もういいよと振りほどこうとするが、離してくれない。後から考えれば、そのとき大声でわめけばよかった。こちらは今にもドアが閉まるのではないかと、必死でもがいていた。やっと離されて車内に納まった瞬間、シャツの上に着ていたベストのポケットが軽くなっているのに気づき、手で押さえた。掏られた!、と車外を見ようとした瞬間、目の前に財布が投げ込まれ、ドアが閉まった。私の目は当然財布へ行き、中身を検めた。現金は完全に盗られていた。「やられた!」と大声を出したが、電車は走り出し、ホームに残ったスリの姿は確認できなかった。近くの乗客もオヤオヤというような顔をして私の方を見てる。気がついた人はほとんどいなかったのではないか。

狙われた。駅や車内は無警察状態 紳士然とした男Aが私をつかんで強打している間、わたしの目はそちらに向いていたので意識しなかったが、小柄な何者かがもう一人いたようだ。あとから思うと、ちらっと視界に入っていたようだ。その少年Bが、男Aに私の注意が向いている間に、ベストのジッパーを開き、財布を掏り盗ったのだ。実に鮮やかな共同作業にまんまと引っかかってしまった。電車が入ってくる前に、私はすでにターゲットにされていたのだろう。それと分かれば財布の入っているポケットを押さえるか、大声を上げるべきだったろうが、それは後の祭りである。次の駅で降り、引き返したが、駅には訴える相手がいない。この駅は改装中のため駅舎そのものがなく、駅の事務所らしきものも見あたらない。警察や分署がどこにあるやら見当もつかない。ウィーン滞在中、パトロールしている警察官を見た覚えが全くない(サイレンを流して走り去るパトカーは見たが)。駅のホームには駅員の姿はない。ヨーロッパの駅には改札口がない。ターミナル駅は別として、ほかの駅はいわば無人駅なのだ。被害届を出すことも考えたが、どうせ犯人は捕まりっこない。時間の無駄だ。ホテルに一旦帰り、妻に事情を話したあと、気を取り直して再度出かけた。彼女は、それでも行くのとあきれ顔だったが、私はそれからしっかりとその日のスケジュールをこなした。

財布を投げ戻したスリ 被害は現金だけだった。ホテル2,3泊分に相当する額のユーロだった。財布の別ポケットには数枚のキャッシュカードや免許証などが入っていたが、それは手元に戻った。スリは最後の瞬間、なぜ財布を投げ返してよこしたのか。もらったよ、ざまあみろ、という勝利宣言だったのか。それともほしいのは現金だけ、キャッシュカードで迷惑はかけないよ、という泥棒仁義のようなものなのか。ともかく現金は惜しかったが、それは諦めもつく。もしキャッシュカードなどを失っていたとしたら、手間、時間、精神的なショックなどは現金被害を上回る。まずはよかった。掻っ払いの手口といい、財布を投げ返してきたやり方といい、敵ながらあっぱれという気持ちにすらなっていた。

妻の心配、私の痛手 妻は、このブログなどで最近も書いたように、心配性である。それも私に言わせれば極度の。果たして、それ見たことかとさんざんお小言をちょうだいした。この人の心配がずばり的中し、今後ますます心配性が募ることだろう。心配しすぎだ、それでは旅は楽しめない、あなたは心配を楽しむために旅しているのか、多少の被害は旅の必要経費だ、などとの私の主張はこの事件で根拠を失った。おまけに、マイナス点の事例は決して忘れない彼女が、これから折あるたびにこの事件をもちだすことだろう。現金を盗られたこと以上に、そのことが私にとっては痛手だった。

スリ被害頻発のウィーン このような被害は頻発しているらしい。旅仲間もそれぞれに危ない経験をした。手荷物の上に何気なく新聞紙を被せられ、下に手を伸ばされたのを、仲間が気づいて声を上げて被害を免れたとか。ハンドバックを開けられ、中に手を入れられそうになるのに気づき、大声を上げたら、相手は慌てて逃げていった、スリは片手に地図を広げ観光客を装った若い女性だったとか。帰ってからある人に私の事件を話したら、その人の友人が似たような経験をウィーンの地下鉄でしたと聞いたという。そのケースでは、カメラの入ったバックを上の荷物棚に置いた。前の座席の人が、床を指さし何か落ちているとさかんに言う。隣の駅に着いたとき上を見上げたら荷物棚のバックがなくなっているのに気づいた。前の座席の人も、ぐるになってバックを盗った人も消え失せていたという。

同じ日に二度もスリ被害 じつは前記の事件の午前中にも、私はスリにやられていたのだ。そのときは小型のカメラリュックを背中にしょって、ウィーン名物のノミの市見物をしていた。人でごった返している中を縫うように歩き回った。カメラを手にしていたので、カメラリュックはほとんど空だった。予備電池とか付属品が少々入っているだけだった。気がついてみたら、閉めたはずのジッパーの口が半分開いていた。開いているはずはない。確かめてみたら、iPhoneの予備充電用の電池が盗られていた。スリは何の役にも立たないスカを引いて、悔しがっていたことだろう。こちらは、この同じ日の午後に前記のスリ被害にあったわけで、その前兆でもあった。ともかく大記録だった。今度の旅はそれだけではすまなかった。その後、ザルツブルクでもこんなことがあった。予約してあったホテルに事情があって泊まれなくなり、代わりのホテルは城塞のある山をトンネルで抜けたところにあった。旧市街に出かけるたびに、百メートル少々のトンネルの歩道を歩くことになった。ある夕刻、旧市街からホテルに戻るとき、先を歩いていた私に妻が、危ないと大声をかけた。振り向いた瞬間、男がさっと逃げた。妻に言わせると、ほとんど密着するように歩いていたというが、私は全くその気配に気づかなかった。トンネルの出口まで走った男は、そこに置いてあったバイクに飛び乗り遁走した。何の被害もなかったし、そのときは何も持っていなかった。

スリ被害の世界標準、東京は特別 さて、書き出し部分に戻る。こんなことがあった旅のあと、東京に出て、地下鉄に乗ってみて(地下鉄に限らず、電車や雑踏でも同じことだが)、このウィーンでの被害を思い出していた。見回すと、ある女性のショルダーバッグの口は開いていて財布らしきものがはみ出しかかかっている。若い男のジーンズの尻ポケットは大きくふくらんでいて、財布が見えている。勤め人らしき男たちは手に手にセカンドバッグを持っていて、人によってはそれを網棚に放り上げる。ウィーンでの手ひどい経験を経てきたものからすると、なんとまあ気楽な国であることかと、その無防備さにあきれた。日本は政治はともかく、すくなくとも治安だけはいい。最初に書いたように、桁外れによい。これは島国であることと厳しい出入国管理のおかげかもしれない。その分だけ、日本人は海外では好餌となる。ヨーロッパの大都市は、このところ多国籍化・国際化が進んでいて、食いっぱぐれて盗みを職業とするようなやからが多数住み着いている。警察は殺人などの大事件に追われて、掻っ払い程度の犯罪には対応できていない。このレベルについては、いわば無警察状態なのである。欧米の大都会に住む人、用事で出かける人は、そのような状態に、自分なりの用心で対応することが当たり前となっている。それが息子の言った世界標準である。ただ住人といえども時にはやられることはあるらしい。ウィーンに長年住んでいるガイドさんは、自分も3回やられたことがあると言っていた。

スリ被害から身を守るには そこで、自戒を込めて、防衛策を以下に書いておこう。これは海外個人旅行の経験者には、ほとんど常識的なことだろう。ただし、人にはそういっても、自分は、大丈夫としていると、思わぬ落とし穴があるのだ。

・欧米の大都市は、(泥棒に関しては)ほとんど無警察状態だと思った方がいい。
・地下鉄と雑踏にはたくさんのスリがいる。自分以外の人は、全員がスリと思って自分と持ち物を守る必要がある。
・大都市の地下鉄は最悪の状態である。使わない方がいい。
・一人歩きは特に危険である。心配なら団体旅行に参加し、団体行動だけにする方がいい。個人旅行はリスク覚悟で行く必要がある。
・外出するときには、必要最低限度のものしか持たない。何も持たないのが一番いい。女性の場合、バッグがどうしても必要なら、自分の胸に抱えて歩く。
・現金はごく少額を底の深い内ポケットに入れ、外から膨らみなど見せない。
・パスポートやキャッシュカードはできるだけ持ち歩かない。どうしても必要なときは、必要なものだけ懐中袋に入れて、着るものの下に着用する。懐中袋のひもなど外から見えないように。
・現金は少なくとも二カ所に分けて旅行する。外出するときは、当座の現金だけ持ち、あとはホテルのセーフティ・ボックスに保管する。4桁の数字による暗号式のセーフティ・ボックスが普及しているが、慣れればこれは使いやすい。
・ウェストポーチは、それごと奪われるおそれがある。使わない方がいい。
・旅行用のベストは使わない。使うとしても外ポケットには何も入れない。それでも切り裂かれ、盗られるおそれがある。
・リュックサックは便利だが、使わない方がいい。使うとすれば、盗まれてもかまわないものしか入れない。ジッパーの引き手は閉めたあと、ジッパーの内側に押し込んでおく。東京などで、リュックサックを胸に掛けている外国人を見かけるが、参考になる。
・寒い季節には、コートやウィンドプレーカーで、全身を覆い、その外には何も持たない服装は有用である。
・私の被害例のように、相手は共謀犯で、ドラマを仕掛け、注意をそらそうとする。手口はどんどん巧妙化する。どんな事態があっても取り合ってはならない。身体に手をかけられたら、とにかく大声を出す。
・親切に声をかけてくる人は怪しい。国際親善より、自己防衛だ。外国語はなまじ分からない方がいい。
・以前マドリードでガイドに教わったことだが、数歩歩くごとに後方を振り返り、怪しいものがついてきていないか、睨むように見回す。警戒を怠らない人だとサインを送り続ける。

このほかにも海外旅行での防犯法があると思う。コメントいただきたい。

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コメント

スリを捕まえたお話ー今でも信じられない

ウイーンは音楽の都、(ローマやスペインと違って)そういうイメージはなかったのですが、スリもグローバル化して、“職場”を求めて移動が容易になったということでしょうか。

1985年、パリ、コンコルド広場での出来事です。何気なくジプシー(この言葉は蔑称であり最近はロマ人と呼んでいる)の子供が4人ほど近寄ってきて、新聞を広げてなにやら話しかけてきました。言葉は通じないまま、二言、三言交わしてかれらが立ち去ったあと、ひょっと気がつくと、ズボンの右ポケットの財布がありません。
見ると横断歩道を渡った向こうを二手に別れ、その中の二人が地下鉄への階段を下りて行こうとしているところです。脱兎のごとく追いかけ、改札の方へ左に曲がるコーナーに二人を追い詰め、夢中で彼らの体を探りまくりした。
一人の女の子はズボンを下げて下着まで見せて、何もないことを示そうとします。私はなおも男の子の全身を手当たりしだい触り続けているうちに、彼の右脇の間にかたいものがあるのに気がつき、取り返したというしだいです。もし、気がつくのが1-2分遅れたか、わかれたもう一方の二人が持っていたら、そのまま逃げられてしまったでしょうし、今思い出してもよく取り返せたものだと、信じられない思いです。
当時は為替が1ドル250円であり、TCと現金あわせて円換算ではかなりの金額でしたので、余計その思いを強くします。
なお、帰国後見た写真週刊誌に、多くの観光客が被害にあっている手口として掲載されていました。

投稿: かたやま | 2009/06/12 11:38

もう一言

アクさんの「財布を投げ戻したスリ」に関連して。
私の妻の姉の連れ合いは、ニューヨークの百貨店メーシーのエレベーターの中で財布をすられましたが、現金だけをとった後、なんと日本の自宅まで財布を送り返してきたのです。クレジットカードもそのままに。
所変われば、スリもいろいろ、ということでしょうか。

投稿: かたやま | 2009/06/12 11:48

かたやまさん

二つとも、信じられないような結末ですね。

ヨーロッパでは、観光シーズンになると、出稼ぎスリが各都市にやってきて跳梁跋扈するそうです。かつて治安が悪いと言われたイタリアやスペインの各都市では、警官がパトロールしたりして対策しているため、かえって良くなっているようです。ウィーンでは全くそんなことがなく、最悪の都市の一つだと、帰ってから言われました。

投稿: アク | 2009/06/12 16:29

初めて、コメントいたします。私は年に数回ウィーンに出かけておりますが、確かにスリの被害に遭われる方が増えています。

ウィーンは、変な場所でなければ夜でも女性が一人で歩くことができるという比較的治安の良い街です。しかし、観光客が多いために、どうしても、観光客を狙ったスリも多く来ている(いわゆる出稼ぎ)ようです。

なお、最近では、治安維持の観点から、地下鉄や路面電車、バスの車内に防犯カメラを設置している車両も増えています。さらに、駅や街頭の監視カメラも増えています(監視カメラの増加については、異論もあるようですが…)。

また、6月上旬に言ったときには、旧市街の繁華街(グラーベンやケルントナーシュトラーセ)には警察官がかなり巡回していました。

ぜひ、これに懲りずに、ウィーンへお越しください。

投稿: フェリ | 2009/06/14 11:32

フェリさん

私もかつてウィーンへ毎年行っていました。最後が15年ほど前でしょうか。国境警備の厳しいハンガリー国境の湖とか、チェコスロバキアのブラチスラバを国境越しに見たりした覚えがあります。その頃は落ち着いた治安のいい町でした。EUになり、シェンゲン条約加盟によって、国境越しの移動が自由になり、よからぬ者がたくさん入り込んできているようですね。

私がやられたとき、車内の天井に防犯カメラがあり、それを指さしてくれた人がいました。ところが駅に降り立っても、訴えるべき相手がいないのです。警察の分署がどこにあるのか分かりません。旅人にとっては時間が惜しい。それで諦めました。

パトロールをたまにはしているのでしょう。しかし、私は数日間旧市街をうろうろしましたが、一度も警官の姿を見なかったです。特に土日、あれだけの人が出ているステファン広場、グラーベン通りに、全く警官がいないというのはどうなのでしょう。ザルツブルクでも見かけませんでした。

昨年はベルギー(ブルージュ、ブラッセルなど)とアルザス地方(ストラスブールなど)、その前はドイツの各都市、ここ十年ほどスペイン、ポルトガル、東欧の各都市、イタリアなどヨーロッパ各地に行っていますが、たいていの都市ではパトロールを強化しているとの印象を受けました。観光を重んじている国は、それなりに悪い評判を立てられないようにと、気にしているのだなと思いました。

その点オーストリアは、あまり危機感がないようです。後日私の話を聞いた知人は誰しも、ウィーンは特別ひどいよと口々に言います。こういう声をオーストリア観光局がまともに取り上げないと、今にウィーン観光は敬遠されるようになるのではないでしょうか。かつてのイタリアがそうだったように。

投稿: アク | 2009/06/14 14:17

初めてコメントします。私も先日、ウィーンに行きスリに合いました。その時、ちょうど帰国の日で空港に向かう特急電車の駅に向かっていました。駅につき、特急のホームに向かっていると、駅の火災報知器がなりだし、エスカレーターが一斉にとまり、みんな走り出しました。私はエスカレーターの真ん中で止まってしまい、スーツケースを両手で持ってあがりました。あがりきったところでバックの中の財布がない、と気がつきました。スリの集団が、火災報知器を鳴らし、観光客の財布を狙ったようです。荒手のスリにただただビックリでした。

投稿: けーたん | 2013/08/14 11:57

現在ウィーンに旅行で来ています。つい先ほど地下鉄内であぶなくスリの被害に会いそうになり、ホテルに戻ってウィーンのスリ被害事情を調べてみようと思いました。それでこのサイトを見つけたというわけです。U4のKarlsplatzで電車に乗ったところ、いっしょに乗り込んだ若い女性が私の後ろから離れないのに気付き(車内は自由に動ける程度の混雑さでした)、ズボンの後ろのポケットに入れておいた財布が気になったのでドアを背にして立つことにしました。ところが、その女も一緒に移動して私の左横に回りました。この時点でその女はスリだと直感し、荷物をもっていない右手で自分の財布を上から押えました。抜き取られたらすぐ分かるようにです。次の瞬間、案の定財布が少し動きました。わたしはとっさにその女の手を掴みました。二十代前半に見える若くてかなり小柄な女性でした。結果として相手の手には何もなかったので、その女は「何をするの」というようなことを言いました。本来なら、こちらが強く抗議されてしまいそうな状況でしたが、わたしが謝ると、何も言わず次の駅で降りて行ってしまいました。結果的に、被害が未然に防げたのは良かったのですが、どうも後味の悪い経験をしてしまいました。


投稿: 大高博美 | 2014/09/03 01:47

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