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2009/08/01

第1、第2の「マンハッタン計画」?

 最近の金融危機を話題にするなかで、「第2のマンハッタン計画」という言葉が使われている。「金融工学」の名の下に、それまで理学分野とは無縁であった金融の分野に数学や工学分野の研究者、それもベスト・アンド・ブライテストが参入し、協同して「デリバティブ」とか「リスクマネージメント」などの理論を高度に発展させた。その行き過ぎが今回の金融危機を招いた。彼らが結集した場が、ニューヨーク市マンハッタンのウォール街であったことと、かつての原爆開発開発が「マンハッタン計画」と呼ばれたこととがどこかで結びついて、この金融工学の異様な盛り上がりとある意味での破綻を「第2のマンハッタン計画」と呼んでいるらしい。「第2」のほうはともかく、「第1」のほうは、マンハッタンとは何の関係もない、偽称もしくはある種の暗号であることを、原爆開発史を多少なりと読んだことのあるものは知っている。誤った歴史が語り継がれることのないように、この「第1」、「第2」の話を受け売りする人々に歴史的事実を指摘しておきたい。

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