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2009/11/28

フォーカス・スタッキング写真を試みる

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       【画面クリック→拡大】
 前後に長い距離にわたってピントを合わせた写真は一回の撮影では得られない。ピント位置をずらして撮影した何枚かの写真を合成するデジタル処理技術によってそれが可能になった。科学・光学分野の専門家だけが使っていた技術が、われわれ素人にも利用可能になったので試してみた。ピントの合っている部分だけを識別して、マスクを掛け、サイズや明るさを自動調整して、一枚の完全ピントの画像に合成してくれる。いくつかのソフトが公開されているが、私の使ったのは”Helicon Focus”という、もともと顕微鏡写真の合成用に開発されたプログラムである。

 撮影は三脚を据えてのマニュアル・モード。同じ露出で、焦点をずらしながら、何枚か撮影する。それをこのプログラムに一組として入力するだけで、あとはワンクリックで処理が行われる。ピント範囲ができるだけオーバーラップしている方がよいとのことなので、ピントリングをわずかずつずらしながら、多数の枚数(数ないし10枚程度)を撮影する。
 上にお目に掛けたのは、この技術を試すためいろいろな被写体を写してみたもののうちから、デモンストレ−ション用に選んだ一例である。写真作品としての作品性がないのは承知の上でお目に掛ける。いささかパラノイア的ともいわれそうな例である。ウェブ上の画像ではなく、大きなプリントで見てもらわないと、ピントが合うことによるディテイルが見えないが、精一杯横幅1200ピクセルで見ていただくことにした。画面をクリックすると出てくる拡大画面でご覧いただきたい。
 この画像は妻のコレクションのミニ犬人形をカメラから見てできるだけ隙間の無いように、重ならないように並べて撮影したものである。実際には画像の見た目と違って、扇形に拡がって、遠いものほどまばらに配置されている。最短距離はレンズから14cm、最も遠いものは64cm。特殊なティルト/シフト機能を持つレンズを使うと、通常の撮影よりはるかに長い範囲にわたり焦点を合わせることができるが、もっと俯瞰した絵になるだろう。これは前後に圧縮した絵になっている。
 なお同様の画像を、ここにお目に掛けた画像を含めて5枚、写真仲間の隔月投稿板の自分のページに投稿した。また、このうちの一枚、「ミニボトル」は本年10月に横浜で開催された「ニッコールクラブ東京デジタル支部展」に出品した。
 フォーカス・スタッキング法一般について日本語で解説したものはまだお目にかかったことがない。私が参考にしたのは、Photographic Multishot Techniques という2008年出版の本である。

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