『核燃料リサイクルを再考する』
最近米国を中心に原子力先進国で「原子力ルネッサンス」が到来している、といわれる。意味合いはさまざまだ。これまで停滞気味だった原子力発電所の新設がこれから盛んに行われる時代になる、というのはおおかたの理解である。それに加えて、再処理とプルトニウム・リサイクル、さらには新型炉による長寿命放射性物質(超ウラン元素、TRU)を始末してしまおうという計画までを含めて、原子力新時代という向きもある。「日経サイエンス」08年10月号に、F.N.フォン・ヒッペルが、上記のタイトルで書いている論文(ここ)をもとに、この問題を考えてみよう。
著者の主張は、まとめていえば、原子力による発電は、米国でも、世界中でも増やしていかざるをえないが、再処理ー核燃料リサイクルまで踏み込むことには賛成できない。その理由は、莫大な費用がかかり経済性が成り立たないこと、プルトニウムの拡散に歯止めがかからないことである。当面の処置としては、使用済み燃料の乾式貯蔵を推奨している。
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妻の母方の先祖は練馬区石神井あたりに住まう豪農であった。その家族の物語を妻の妹夫婦が書き、私家本として出版した。この家族の繁栄と没落の物語のさわりと、長年の調査の末に本の出版にこぎつけた妹夫妻、特にその夫のことを書いてみよう。
ニューヨークタイムズの花形論説記者、Thomas L. Friedman は、今世界に起こっている大変革を、「The World is Flat、世界はフラットだ」とのひとことで表現した。ITとグローバリゼーションが、インドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールを新世界に変えた。そこを訪問したとき、霊感のようなものを感じ、それをこの一語で言い切ったようだ。15世紀の末、コロンブスが新大陸を発見し、「世界は丸い」ことを実証したのに比較し、それから500年以上を経た21世紀の初頭、「世界は平ら」であることを発見したといいたいようだ。
鹿島茂先生の多方面にわたる博識と、多才な執筆ぶりはつとに知られている。軽やかで読みやすく、つい引きづり込まれて読んでしまう。そんな本を数多くものしておられる。そんな一冊『フランス歳時記』(中公新書2002/3刊)の中で、キュリー夫人をユダヤ人としているが、これは先生、ちょっと筆が滑ったのではないか。放っておいてもいいのだが、広く読まれている書物だから、間違いを指摘しておかないと、誤ったキュリー夫人像が流布することになる。



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