2週間ほど前の夜、電話を受けた妻が「あなたに水戸警察署からですって」と、心配そうな顔で私に受話器を渡した。警察からの電話など、とんと思い当たることがない。とにかく出てみた。「水戸署刑事二課の○○です。桜井淳さんという方をご存じですか。じつはその方が、貴方を名誉毀損で告発したいと署に来られたのです。そこで貴方からも事情をうかがいたいのです。」と優しい声の女性刑事さんがおっしゃる。とうとう桜井は、警察にまで行ったのか。私とのブログのやりとりで、彼はだいぶ痛手を被ったらしい。何とか私のブログエントリをネット上から消したいと画策してきた。プロバイダーに2度ほど訴え、うまくいかず、今度は警察へ行ったわけだ。新潟原発の地震災害でマスコミに用いられ、元気が出たのか。それともマスコミに以前ほどは用いられなくなり、被害者意識を駆り立てられたのか。
告発のポイントは、原発事故があったとき、原発の技術幹部がいち早く彼の自宅にやってきて事故詳細を彼の耳に入れようとすること、また事故現場を特別に見学する便宜を図ることなど、私がブログに書いたこと(ここ)が、私の作った虚言であり、誹謗中傷にあたり、被害を受けた、ということらしい。しかしこれは事実、彼が私に向かって、得々と喋ったことである。おまけに彼はネット上に載せていた「市民的危機管理入門・日本原子力界の話題」(高野孟が編集をしていたネット上の週間誌「東京万華鏡」に連載記事を書いていた)で、ほぼ同じ趣旨のことを具体的に書いている(あとで引用してお目にかける)。また私がそのエントリを書いたさい、そのような話しをわざわざでっち上げる必要もないことだった。
水戸署は、彼の言い分を聞いたあと、私の一連のブログを丹念に読んでくれたらしい。私に電話がかかってきたときには、すでに事情を把握した上で、念のために、私からも説明を聞きたいということだった。それも署に呼び出すこともなく、電話で話を聞くので十分ということだった。私は彼との関係、ブログ上で論争するようになったいきさつ、桜井はかつて私のブログのおいてあるプロバイダーに訴えたが、プロバイダーは誹謗中傷に当たらないとの判断をしたこと、さらに桜井は、私のブログにメルアド記載がないことは会員規約違反にならないかと筋違いの訴えまでして、私のブログをネット上から消滅させようとしたらしいこと(ここ)などを、お話しした。
それから2週間、あるいは署に両者に来てもらって、事情聴取をするかもしれないといわれていたが、そういうことにもならず、今朝水戸署の担当刑事さんから連絡があって、警察としては事件性がないので、告発は取り上げない。桜井には、必要があれば本人同士話し合ってみたらどうかと助言し、申し出を却下したという。こんな根拠のない告発が取り上げられるはずはないと確信していたが、警察に訴えられ、一時とはいえ被疑者の立場におかれていた。無事落着でやれやれである。
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